2023年02月24日
(2023-02-24 08:59:41)なほ行き行きて、武蔵 [1] の国と下総 [2] の国との中に、いと大きなる河あり、それをすみだ河 [3] といふ、その河のほとりに群れ居て思ひやれば、「限りなく逺くも来にけるかな」と、わびあへるに、渡守 [4] 「はや船に乗れ。日も暮れぬ」といふに、乗りて渡らむとするに、皆人ものわびしくて、京に思ふ人なきにしもあらず。さるをりしも白き鳥の、嘴と足と赤き、鴫 [5] の大きさなる、水の上にあそびつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず、渡守に問ひければ、「これなむ都鳥 [6] 」といふを聞きて、
名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
と詠めりければ、舟こぞりて泣きにけり。
旅行在继续着。到了武藏国和下总国的交界处,有一条很大的河,这就是被人们叫作隅田川的河流。大家停留在河边,想着“走的可真是很远了”,想着远方京城的情形,大家的情绪都很低落了。船长(撑船的)催促道:“快点上船,天马上就黑了。”大家都无精打采地乘上渡船,这是因为每个人都有所眷恋的在京城的人。在这种郁闷的氛围中,看到隅田川上有白色的红嘴红脚的像鹬大小的涉禽在水上优哉游哉地捕食着鱼吃。京城中人谁也不认识这是什么鸟,便问了船长。在听到船长的回答说:“这就是都鳥”后,由于我吟了:
都鳥,因为你的名字中有都字,我想问你一件事,在都城中我所思念着的那个人平安吗?还是也流离失所了?
乘在船上的人们听了后都难过的啜泣着了。