2023年02月09日
(2023-02-09 09:35:12)医師篤成 [1] 、故法皇 [2] の御前にさぶらひて、供御のまゐりけるに、「今参り侍る供御の色色を、文字も功能も尋ね下されて、そらに申し侍らば、本草 [3] に御覧じ合はせられ侍れかし。ひとつも申し誤り侍らじ」と申しける時しも、六条の故内府 [4] 、参り給ひて、「有房 [5] 、ついでに、物習ひ侍らむ」とて、「まづ、『しほ』という文字はいづれの偏にか侍るらむ」と問はれたりけるに、「土偏に候 [6] 」と申したりければ、「才のほど既にあらわれにたり。今はさばかりにて候へ。床しき所なし」と申されけるに、どよみに成りてまかり出でにけり。(徒然草一三六段)
医官篤成参见故法皇时,适值呈上御膳,篤成便说:
“现在进呈的各种御用食品,不论文字、营养成分等事项,尽请垂问。我不必看什么便可以回答,再请对照本草文献稽核,便可知臣下所答并无一处舛错。”
正好此时内大臣源有房参见故法皇,便说:
“有房有幸得以聆听先生教诲,尤若暮鼓晨钟。”“首先请问盐字是何偏旁?”
“土字偏旁。”
源有房内大臣大笑着道:“先生学问一览无遗矣,亦无须再问什么了。”
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