-第20課 [しらせる]
新しい言葉
しんぽスル 進歩スル 进步
ともなう 伴う 伴随
マスメディア 宣传媒体
めざましい 目覚しい 惊人,异常显著
はってんスル 発展スル 发展
とげる 遂げる 完成,取得
とってかわる 取って代わる 取代
いまや 今や 马上,正处在
マスコミ 宣传工具
おうさま 王様 王者,国王
ふきゅうスル 普及スル 普及
はったつスル 発達スル 发达
にちじょう 日常 日常
いながらにして 坐在不动
できごと 出来事 (发生的)事件
まをおく 間をおく 留出空间
れきし 歴史 历史
げきてき 劇的 戏剧性,扣人心弦
まのあたりにする 目の当たりにする 展现在眼前
あたかも 宛如
(じぶん)じしん (自分)自身 自己
うつす 映す 映在
いかる 怒る 愤怒
かなしむ 悲しむ 悲伤
むね 胸 胸膛
えいぞう 映像 映像,画面
こっこくと 刻々と 时时刻刻
クイズ 智力竞赛
みしらぬ~ 見知らぬ~ 陌生,没见过
わだい 話題 话题
かんどうスル 感動スル 感动
~どうし ~同士 知趣相同者
(~を)とおして (~を)通して 通过……
きょうつうスル 共通スル 共同
そんざいスル 存在スル 存在
とんでもない 出乎意料,不可想象
~かねない 不难……
ほうどうスル 報道スル 报道
じけん 事件 事件
あらかじめ 提前,事先
けいかくスル 計画スル 计划
てをくわえる 手を加える 加工,修改
かのう 可能 可能
たずさわる 携わる 从事……工作
ぶぶん 部分 部分
きりとる 切り取る 剪下
がめん 画面 画面
さくひん 作品 作品
とはいえ 虽说
しめい 使命 使命
こんご 今後 今后
ごらく 娯楽 娱乐
がくしゅうスル 学習スル 学习
ますます 益发
じゅうよう 重要 重要
いかす 生かす 发挥
てん 点 点
うける 受ける 接受者,收听者
(うけ)て (受け)手 人
すなわち 即
たちば 立場 立场
たよう 多様 多样
(たよう)か (多様)化 化
~だけに 正因为…
ないよう 内容 内容
てきせつ 適切 适当
みまもる 見守る 守护,监督
せきにん 責任 责任
[しらせる]
通信技術の進歩に伴って、マスメディアは目覚しい発展を遂げてきた。中でもテレビは新聞に取って代わり、今やマスコミの王様である。そのテレビの普及と技術的発達は、私たちの日常生活に大きな影響を与えている。だれもがいながらにして世界のあちらこちらの出来事を同時に、あるいはほとんど間をおかずに目にし、耳にできる時代となっているのである。歴史の一ページを飾るような劇的な瞬間を目の当たりにし、あたかも自分自身がその場にいるかのように感じられるのだ。目の前に映し出される人々と一緒になって喜び、怒り、悲しみ、胸を熱くすることができるのはテレビ映像のおかげであろう。刻々と知らされるニュースだけでなく、音楽やスポーツやクイズ番組、見知らぬ土地の紹介などは私たちに多くの話題を与えてくれる。同じ番組を見て、同じように笑い、同じように驚いたり感動したりしたのだということが分かると、それまで互いに無関心だった人同士が親しく話し始めることさえある。テレビを通して共通の体験を持ったということなのかもしれない。
もっとも、このテレビの存在には、ひとつ間違うととんでもないことになりかねないという怖さもある。以前に、報道番組で暴力事件をあらかじめ計画しておき、それをニュースとして流すという事件が起こった。また、人の手を加えた写真が報道写真として使われたこともあった。やろうとすれば、こんなことも可能なのである。もちろん報道に携わる者がそんなことをしてよいはずがない。しかし面白いことに、そういった事件に対する人々の反応は意外に冷静なものだった。ある部分を切り取って見せるテレビの画面や写真は事実そのままではなく、どうしても与える側の作品となってしまうということが、報道側だけでなく、与えられる側にも分かっていたのである。
とはいえ、テレビの使命は今後も報道、娯楽、学習などの世界を通して、ますます重要になるであろう。このテレビというマスメディアを生かせるかどうかという点では、受け手の側の果たす役割もまた重要である。すなわち「与えられる」立場から「求める」立場に変わっていかなければならない。これからテレビはますます多様化していくと思われるだけに、その内容が適切なものになるように受け手の側も見守っていく責任があるということである。
使いましょう
A:「あたかも~かのように」
例:あたかも自分自身がその場所にいるかのように感じる。
1. ここにいると、あたかも自分の国にいるかのように感じる。
2. 美術館で、古い美術品に囲まれていると、あたかも自分が昔の王様になったかのような気がしてくる。
3. あの人と話していると、あたかも家族の誰かと話しているかのような思えてくる。
4. あの二人はまだ結婚もしていないのに、あたかも結婚しているかのように話している。
5.彼女はあたかもその事故を見たかのように話す。
B:「~を通して」 通过…
例:外国の友達を通して、他の世界を知った。
1. 言葉の勉強を通して、その国の文化を知るようになった。
2. 歌を通して、新しい番組に対する人々の反応は意外に良いものだった。
3. 先輩を通して、このクラブに入ることになったのです。
4. 小説を通して、自分の考えを伝えた。
5. テレビ番組を通して、若者の生活を知った。
C:「~ことに」 真是令人感到…
例:面白いことに、その事件に対する人々の反応は意外に冷静だったのである。
1.残念なことに、その計画に対する社長の反応は意外に冷たいものだった。
2.うれしいことに、新しい番組に対する人々の反応は意外によいものだった。
3.不思議なことに、国の新しい計画に対する若い人の態度は意外と温かいものだった。
4.驚いたことに、今度の事件に対するマスコミの報道は意外に落ち着いたものだった。
5.悲しいことに、その事故に対する人々の関心は意外に低かった。
D:「~とはいえ」虽然说…,即使是…
例:テレビには問題も多いとはいえ、その使命は今後ますます重要になるだろう。
1. 退院したとはいえ、まだ運動はできません。
2. 二十歳になったとはいえ、考え方はまだまだ子供だ。
3. 家を買ったとはいえ、ローンが終わるまでは大変だ。
4. 春とはいえ、まだ寒い日が続いている。
5. 友達が出来たとはいえ、寂しいときもある。
E:「~だけに」 正因为…才…
例:テレビはますます多様化していくと思われるだけに、その内容を見守る責任がある。
1. 何回も失敗してきただけに、できたときはとてもうれしかった。
2. 何年も一緒に頑張ってきただけに、故郷へ帰ると聞いたときは心から残念に思った。
3. あの人から嫌われていると思っていただけに、結婚式の招待状をもらったときは本当に驚いてしまった。
4. 家族みんなが集まったのは久しぶりだっただけに、一晩中話しても満足できない感じだった。
5. 長い間待っていただけに、会えたときは心から嬉しかった。
書きましょう
A-1 ということが分かると、それまで互いに 人同士が
ことさえある。
例:同じ番組を見た/無関心だった
→同じ番組を見たということが分かると、それまで互いに無関心だった人同士が親しく話し始めることさえある。
1.同じ学校を卒業した/敬語を使って話していた
→同じ学校を卒業したということが分かると、それまで互いに敬語を使って話していた人同士が兄弟のような言葉の使い方に変わることさえある。
2.生まれた所が近い/名前も知らなかった
→生まれた所が近いということが分かると、それまで互いに名前も知らなかった人同士がクラスメートのように仲良くなることさえある。
3.考え方が違う/パーティーに呼んだり呼ばれたりした
→考え方が違うということが分かると、それまで互いにパーティーに呼んだり呼ばれたりしていた人同士が他人のように冷たくなることさえある。
A-2 を可能にする も、 かねない。
例:テレビ/ひとつ間違うととんでもないことになる
→共通体験を可能にするテレビも、ひとつ間違うととんでもないことになりかねない。
1.コンピューター/ちょっとした間違いで危険になる
→多くの情報の管理を可能にするコンピューターも、ちょっとした間違いで危険なものになりかねない。
2.飛行機/小さなことから大きな事故になる
→何よりも速く大勢の人や荷物を運ぶことを可能にする飛行機も、小さなことから信じられないような大きな事故になりかねない。
3.ロボット/使い方によっては危険なものになる
→人間が出来ないことを可能にするロボットも、使い方によっては危険なものになりかねない。
第19課 [おもいだす]
新しい言葉
しょくば 職場 工作岗位
まれ 稀罕,希少
とうじ 当時 当时
しやくしょ 市役所 市役所,街道
(じゅうごふん)ばかり (十五分)ばかり (数量词)左右,上下
し 市 (行政单位)市,城市
じゅうたく 住宅 住宅
かならず 必ず 一定,必定
よほど 相当,很
~かぎり ~限り 只要….就…
たいしょく 退職 退休
れんそう 連想 联想
ゆうぐれ 夕暮れ 傍晚,黄昏
(あせ)まみれ (汗)まみれ 浑身是(汗)
きたく 帰宅 回家
ふく 擦
にわいじり 庭いじり 侍弄庭院
ゆいいつ 唯一 唯一
ゆうはん 夕飯 晚饭
~ふう 样子
ぬく 抜く 拔
つち 土 土
みみにする 耳にする 听到
こっそり(と) 轻轻地
ニッコリ 微微一笑
うなずく 点头,首肯
ようやく 总算,好久
かいほう 解放 解放
ひ 陽 太阳
いきかえる 生き返る 复苏,复活
それとも 还是
かわく 乾く 干
(かわき)きる (乾き)切る 之极,非常
ゴルゴル(と) (拟声)咕嘟咕嘟
のど 喉
どちらにしても 无论哪一个都….
ゆうすずみ 夕涼み 乘凉
~がてら 顺便
はなび 花火 焰火
きげん 機嫌 情绪
つれだす 連れ出す 领出,带出
あるいは 或者
なかよく 仲良く 要好,关系好
(ご)ほうび 奖赏
せんこうはなび 線香花火 焰火(形状象柱香)
うちあげはなび 打ち上げ花火 焰火(发射上去)
とおりがかり 通りがかり 路过
やけど 烫伤,烧伤
やくめ 役目 任务,职责
おきにいり お気に入り 喜欢的,心爱的
ゆかた 浴衣 夏季穿的单衣,浴衣
ゆったり(と) 悠闲地
こしかける 腰掛ける 坐
うちわ 团扇
バケツ 水桶
そっと 轻轻地
きょうそう 競争 竞争
みつめる 見つめる 凝视
いっしゅん 一瞬 一眨眼
あたり 辺り 周围
くらやみ 暗やみ 漆黑
しゅんかん 瞬間 瞬间
(じゅうねん)あまり (十年)余り 多,十多年
ベランダ 阳台
ながめる 眺める
~つつ 一面…一面
[おもいだす]
自転車で通える職場など今まではまれだが、当時市役所に勤めていた父は、自転車で十五分ばかりの所に市の住宅を与えられており、毎日まるで時計ででも計ったように五時半には必ず家へ帰ってきた。どんなに暑くてもどんなに寒くても、よほどのことがない限り、これは定年で退職するまで変わらなかった。
父のことを思い出すと、決まって連想するにおいがある。昼のにおいである。正確には夏の夕暮れのにおいとでも呼ぶべきだが、私にとってその懐かしいにおいは「昼のにおい」であった。
夏の夕暮れ、父は汗まみれになって帰宅すると、汗もふかずに兄と私を大声で呼んだ。庭いじりが唯一の趣味だった父が、夕飯までの時間、兄と私を庭へ呼んでその手伝いをさせるのである。「こことそこはこんなふうに、あそこは...」と父の言うままに、草を抜き土を運んでいた私たちは、「ご飯ができましたよ」と言う母の声を耳にするとホッとする。父に気付かれないようにこっそりお互いの顔を見て、ニッコリうなずき合ったものである。「じゃあ、最後に水をやって、それから手を洗って食事にしよう」その言葉でようやく庭仕事から解放される。昼のにおいがするのは、そのときである。
あれは、一日中強い陽に焼かれた草木が、水を与えられて生き返るときに出すにおいだったのだろうか。それとも、乾き切った土が、ゴクゴクとのどを嗚らしながら水を飲むときに出すにおいだったのだろうか。どちらにしても、忘れられない、うれしいにおいであった。
「夕涼みがてら、花火でもしようか」機嫌のいい日の父は、そう言って、私たちを庭へ連れ出して。あるいは仲良く庭仕事を手伝った子供たちへのごほうびのつもりだったのかもしれない。もっとも、花火といっても線香花火である。当時のことだから、今のように空高く上がる打ち上げ花火や、通りがかりの人を驚かせるほどの大きな音を出すものはない。それでも、やけどをするといけないからと言って、火をつけるのは父の役目だった。お気に入りの浴衣を着て、ゆったりといすに腰掛け、うちわを使いながら夕涼みしている父の所へ、一本一本花火を持って行き、火をつけてもらう。それを、母が準備してくれた水の入ったバケツの所までそっと運んで行って、兄と私は、どちらが長く火の花が咲かせられるか競争するのである。
「これが、最後」父がそう言って火をつけてくれた一本が消えてしまうと、それまで火の玉をじっと見つめていた目には、一瞬辺りが暗やみになってしまう。この瞬間、昼のにおいがもう一度する。今度は少し寂しいにおいである。子供の時間が終わるにおいである。
父が亡くなって十年余り。ベランダで大きな声をう上げて、楽しそうに花火をしている子供たちの姿を眺めつつ、懐かしい昼のにおいとともに今日も父のことを思い出している。
使いましょう
A:「~限り」
例: A:毎日五時半に帰るのですか。
B:はい、よほどのことがない限り、そうします。
1.A:この川の水は飲んでも大丈夫ですか。
B:いや、一度沸かさない限り、飲まないほうがいいと思います。
2.A:飛行機は安全でしょうか。
B:かみなりでも落ちない限り、安全な乗り物だと思いますよ。
3.A:いつになったら戦争がなくなるんでしょうか。
B:難しいですね。自分のことしか考えない人間いなくない限り、なくならないと思いますよ。
4.A:だれでも医者の仕事をすることができますか。
B:いいえ、医者になる勉強をしない限り、できません。
5.A:家で薬を飲んで休んでいれば、なおるでしょうか。
B:休んでいても医者にもらった薬を飲まない限り、なおらないでしょう。
B:「~ふう」
例: ここは、こんなふうに してください。
分ったというふうに、彼女はニッコリうなずいた。
1.「よく見てください。こんなふうにすれば簡単にできますよ。」
2.「お上手ですね。どんなふうにすればそんなにきれいに出来るのですか。」
3.二度と顔も見たくないというふうな様子で、部屋を出て行きました。
4.おかしくてたまらないというふうに声を上げて笑いました。
5.もうこれ以上続けられないというふうに席を立ちました。
C 「どちらにしても」
例: A:いつ行きますか、土曜日ですか、それとも日曜日ですか。
B:どちらにしても、私は行けないと思います。
1.A:旅行は飛行機にしますか、それとも船にしますか。
B:どちらにしても、早く予約しないと込むでしょう。
2.A:今度の選挙では、田中さんにしますか、それとも山川さんにしますか。
B:どちらにしても 社会が大きく変わるとは思えませんね。
3.A:この契約、続けますか、それとも 今年でやめますか。
B:どちらにしても一度会ってよく話し合う必要があります。
4.A:雨が降ったら別のことをしますか、それとも やめますか。
B:どちらにしてもお知らせします。
5.A:仕事に就いたほうがいいでしょうか、それとも 留学をしたほうがいいでしょうか。
B:どちらにしても 早く決めて準備しなければ、時間がありませんよ。
D:「もっとも、~といっても」
例:花火をしました。もっとも 花火 といっても線香花火ですが。
1.「旅行に行きます。もっとも 旅行/行く といっても一日だけですが。」
2.「大統領にあったんです。もっともあったといっても遠くから姿を見ただけですが。」
3.「家を買ったんです。もっとも 買った といっても三十年のローンですが。」
4.「宝くじに当たったんです。もっとも 当たった といっても 500円だけですが。」
5.「毎日家族団らんの時間を持つようにしています。もっとも 団らんの時間 といっても 夕食の時間だけですが。」
書きましょう
A-1 どんなに ても、よほどのことがない限り、 。
例:この習慣は定年めで変わらなかった
→どんなに暑くても、どんなに寒くても、よほどのことがない限り、この習慣は定年まで変わらなかった。
1.人をなぐない
→どんなにひどいことを言われても、よほどのことがない限り、父は人を殴ったりはしなかった。
2.自分の意見を変えない
→どんなに周りの人が反対しても、よほどのことがない限り、あの人は自分の意見を変えることはなかった。
3.一週間に一回は両親に手紙を書く
→どんなに宿題や勉強で忙しくても、よほどのことがない限り、私は一週間に一回は両親に手紙を書くようにしている。
A-2「 がてら うか」と言って、 は を 。もっとも といっても、 。
例:夕涼み/花火をする
→「夕涼みがてら花火でもしようか」と言って、父は見と私を連れ出した。もっとも花火といっても、大きな音を出すものではなく線香花火である。
1.散歩/手紙を出しに行く
→「散歩がてら手紙を出しに行こうか」と言って、新一君はドンを連れ出かけた。もっとも手紙を出すといっても、家から五分ほどのポストへ行くだけのことだ。
2.あいさつ/おばさんの家に行く
→「挨拶がてらおばさんの家に行こうか」と言って、川上さんは息子を連れ出した。もっともおばさんの家といっても、歩いて十分もかからないほど近くだ。
3.運動/買い物に行く
→「運動がてら買い物に行こうか」と言って、陽一はアンをよく連れ出した。もっとも買い物といっても、郵便局で切手を買ったりするなど簡単なものだった。