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日语综合教程第八册  第二课阅读课文  飛翔

(2012-02-02 21:19:53)
标签:

飞翔

鸟儿

高桥和已

分类: 日语综合教程第八册

日语综合教程第八册  第二课阅读课文  飛翔(ひしょう)

翻译:王志镐


作者介绍:

高橋和巳(たかはし かずみ)1931-1972)小说家,中国文学者。在战后的社会状况下开展独自的文学活动,以思想和实践的一致为目的。著作有「憂鬱なる党派」、「悲の具」、評論「文学の責任」、「孤立無援の思想」等等。

课文选段:

鳥たりは、白っぽい杉苔の一面にはうシベリアの高原から飛び立った。白樺の林が、迫ってくる寒気に樹皮を剥奪されながら山麓に茂っている。鳥たちの羽ばたきは冷たく乾燥した響きとなって四辺に拡散する。寝られぬ夜の不健康な瞳のような太陽は、そのときちょうど、西の地平線のまぎわにあった。白い暮れが、暮れなずむ淡い光を、風と共に送ってくる。ちりちりと木々の梢がふれあい、杉苔の平原が波立った。鳥たちは相互に鳴きかわしながら、寒風を撃って南へと旅立つ。旅たちの前に、羽をととのえ、伴侶を確かめねばならない。鳥の大群は、最初、なんの秩序もなく大空を乱れ飛び、叫び声をあげる。幾度かの鳥の翼の協奏が空しく灰色の空に消えたころ、やっと先頭は南へ方向をさだめ、飛行しはじめた。定まった順位に従い、あるものはその順位を破りながら。

それが果てしない虚空の旅のはじめであった。

 

鸟儿们从爬满白色的土马鬃的西伯利亚高原飞起,白桦林虽然被逼人的寒气剥夺了树皮,可是还是在山脚下茂密地生长着。鸟儿们拍打翅膀,变成了冰冷干燥的声响向四周扩散。如睡不好的夜里不健康的瞳孔似的太阳,此时正好快到西边地平线。白色的黄昏,太阳迟迟不肯落山,残淡的光与风一起送行。吱啦吱啦地触摸着树梢,土马鬃的平原在翻滚。鸟儿们一边鸣叫着,一边向着南面迎面而来的寒风启程了。出发之前,必须整理一下羽毛,确认一下伴侣。鸟儿的大群,最初毫无秩序地在天空乱飞着,传来声声鸣叫声。鸟儿羽翼的协奏几次在空寂而灰色的天空消失,这时,先头部队终于决定了朝南的方向,开始了飞行。虽然都跟随着规定的顺序,可是也有鸟儿打破了这个顺序。

它们开始了无边无际的虚幻天空的旅程。

 

鳥たちの背は灰褐色、腹は黄色く、そして体全体に黒い斑点があった。先頭に立った鳥の体躯は先頭者に相応しく頑健だった。それゆえに彼が力強く翼を上下動させ、風に乗って流れるとき、その斑点もまた最も鮮やかだった。それは彼ら渡り鳥の種族の表徴であり、自然の数奇でもあった。灰色の空にごま塩のように散らばる鳥の群れは、淡い白夜の日の光にふれて、砂金のようにきらきらと光った。

 

鸟儿们的背是灰褐色的,腹部是黄色的,而且身体上全都是黑色斑点。在先头飞的鸟的身体,有着与领头鸟相应的强健体魄。正因为如此,它们上下扇动着有力的双翼,乘风而行的时候,那些斑点也最鲜明。灰色的天空如散落的芝麻盐似的鸟群,触摸着惨淡白夜的日光,发出像砂金似的闪烁的光芒。

 

視野の広まった下界には、黒々とした川が、荒涼とした高原のあいまを縫っていた。本来ならば純白に見えるはずの水の帯は、夕暮れ時、不思議に黒光りするのだ。半年間、その辺りに住みなれ、華やかに鳴きかわした鳥たりに向け、川は別れを告げているのかもしれなかった。黒色のはなむけは必ずしも不吉を意味ずるものではない。流れたゆとう秋の川は、黒く光ることによって明日の天候を保証し、はるか鳥たち向うべき方角うをもその流れによって示唆しようとしているのだったから。おおむね、若い鳥たちは上空を飛び、年とったものは低空を、そして中間帯に娘らと子供たちがいた。毎年の強行軍がそうした隊伍の編成を鳥たちに教えたのだ。上には悠々と分厚い雲海が広がり、下は前人未踏の森林地帯とヒース、山の峰と雪の肌、静謐な河川とうぐめく大地とがあった。鳥たちの影は、雑草と砂礫の丘陵を駆けすぎ、徐々に喬木草むらへ、そしてそれから湿原へと落ちていった。

 

视野宽阔的下界,黝黑的河流,荒凉的高原,在它们之间穿过。本来应该看到纯白的水带,黄昏时分,变成了不可思议的黑光。半年间,它们在这周边居住,面对着引人注目地鸣叫着飞过的鸟儿们,河流也许在向它们告别。黑色的饯别不一定是意味着不吉。缓缓而流的秋天的河流,以其黑色的光保证了明天的气候,以其河流的方位向远方的鸟儿们启示了应该面对的方向。也许,年轻的鸟儿们飞过上空,而年长的鸟儿在低空飞过,而那中间有母鸟和雏鸟。每年的强行军,都是向编成这样队形的鸟儿们那儿得到的指教。上有飘飘悠悠的厚厚云层,下有前人未涉足的森林地带和生长着映山红的荒地,有山上的高峰和积雪的表面,有静谧的河川和蠕动着的大地。鸟儿们的身影在杂草和砾石中快速经过,向着乔木下的草丛,向着湿地徐徐降落下来。

 

飛び立ってから間もなく、一羽の鳥が哀しばに鳴きながら群れから離れ、とり残されていった。理由は簡単だった。羽に傷があったからだ。羽毛は変わりなくふさふさとしていたけれども、羽のつけ根の筋が一本切れていた。そのため体は左に傾き、突風のくるたびに、平衡を失って、数メートルずつ下降した。鳥はべつだんなにも考えなかった。羽のつけ根に傷はあっても苦痛はなく、下降はしても地面にたたきつけられるわけではなかったから。なぜ進路が西の方にゆがむのかも知らず、鳥は群れを追って南に飛ぼうと努力した。しかし、その努力にもかかわらずスピードは落ち、他の鳥たちがひと羽ばたきで進める距離を、枯れは二度も三度も羽ばたかねばならなかった。徐々に、そして確実に落伍してゆく鳥の目に、丸く地球が、地球自体がそうである以上に丸っこく見え、その上空を滑ってゆく仲間の群れが、無意味な霧の流動のように映った。細かい霧の粒子が荒野の夢と荒野の悲哀とをかきたてながら、ゆっくりと移動してゆく。はげ上がった山の岩場から、雪の気配を宿した谷間の茂みへと霧は流れてゆき、そして消えていった。まだ大丈夫だろうと、ふり向くと、背後には鳥影はまく、今度、前を見ると、そこには層雲の波が低くたちこめているばかりであった。風は西よりながら順風だった。背後から吹かれ、押されて、鳥は病んだ羽を支えながら、自然に推進する。ゆっくりと。風がやんだとき、その鳥は仲間を求めて合図の鳴き声を発した。返答はなかった。水か砂か、それとも泥沼かもしれない土地のしみが、そのとき、まばたきを忘れた鳥の目に、二度と忘れえない鮮明さで映っていた。

 

起飞不久,有一羽鸟一面悲惨地叫着一面离开了鸟群,被迫留了下来。理由很简单,它的翅膀有伤。虽然密密的羽毛没有什么变化,可是一只翅膀根的筋被切断了。因此它的身体向左倾斜,每当有强风袭来,就会因为失去了平衡而下降数米。这只鸟儿没有任何其他想法,翅膀根有伤不算痛苦,尽管下降,却不能因此摔到地面上。不知道为什么前进时朝西面歪斜,鸟儿追逐鸟群努力向南方飞去。可是,不论有多努力,速度却落下了,其他鸟儿拍打一下翅膀前进的那段距离,它由于力气枯竭,必须要拍打两三次。慢慢地,在实际上已落伍的鸟儿眼中,圆形的地球看上去超出了地球自身的圆,在那上空滑行的伙伴们的队伍,觉得似乎是无意义的雾霾的流动。雾霾细细的粒子,一面挑起了荒野之梦和荒野之悲哀,一面慢慢地移动着。从秃山上的打石场,披着雪迹的茂密山谷和雾霾的流动都在消失。如果没错的话,如果回头的话,背后已无鸟儿的踪影,这次如果往前看的话,只有层层云雾低低的笼罩着。虽然风自西面吹来,但还是顺风。风从背后吹来,一边按住了鸟儿受伤的翅膀,一边支撑着它自然地推进。慢慢地,风停止了,这只鸟鸣叫着向伙伴们发出了求救的信号,却没有得到回答。水也好,沙石也好,或者也许连泥潭也没有的地上斑点,这时在忘记了眨眼的鸟的眼里,再次看上去有一种无法忘怀的鲜明。

 

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