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連鎖ミス 志賀貢

(2008-11-14 21:29:17)
标签:

连锁失误

推理小说

志贺貢

分类: 日本报刊杂志摘译

連鎖ミス <wbr>志賀貢

 

 

 

 

書籍名

連鎖ミス

 

著者名

:志賀貢

 

 

 

 


医者で弁護士の朝比奈博士(ひろし)。北海道?大雪山に出かけた博士の元にまたもや事件が! 貴島病院の事務長?貴島直也が一年前に失踪。更に、担当医の田沢美樹子が何者かに襲われた。2つの事件にはある医療事故が関係しているらしいのだが……。調査を進める博士の前に驚愕すべき事実が浮かび上がった!最新の医学知識を駆使して描く、衝撃の医学ミステリー!

 

作为医生和律师的朝比奈博士。出门去北海道大雪山的博士过去的事件!贵岛医院的事务长贵岛直也一年前失踪。并且,担当医生的田沢美树子受到不知何人的袭击。两则事件都好像与某个医疗事故有关系......。随着调查的进展,博士的面前浮现出令人惊愕的事实!在最新的医学知识的驱使下进行描述,冲击人心的医学推理小说。

 

《连锁秘密》,志贺贡著,我五年前读了第一页放下了,今天接着读下去。五年前老友李先生来我家看我,送我这本书。我觉得有些地方有点费力,不过还能看下去,一边看,一边用中文打下来。不算译书,以后再校对。请大家与我一起欣赏吧!

2008年11月14日

 



第一章                           SOS

  石狩河(いししゅがわ)の渓流が夏さを呑み込みながら、瀬音(せおん)を立てていた。

  一つ滝(たき)を越(こ)えると、すぐなた滝が現(あらわ)れる。

  流星の滝、銀河ノ滝、錦糸の滝、岩間(いわあいだ)の滝と、滝に出会うたびに川の瀬音が遠くなり、音はといえば飛沫(ひまつ)をあげて落下する水の音ばかりになる。

  小函(しょうかん)と呼ばれる地点に差し掛かる(さしかかる)ころには、石狩川の両岸がぐんとせばまり、柱状の紋様の奇岩が見上げるような高さでせまる。

  歩を進めるごとおの、青空の空間が次第に遠さかる。断崖と原生樹林のコントラストが見事だった。優に百メートルはあろうかという絶壁が、左右からいまにも押し寄せてくるような錯覚に陥る。

  ――やっぱり、層雲峡まで足をのばしてみてよかった。

 

石狩河的溪流吞没了夏天的酷热,发出哗哗的流水声。

  越过一道瀑布,马上出现了劈刀瀑布。

  流星般的瀑布,银河般的瀑布,锦缎般的瀑布,岩石之间的瀑布,每次与瀑布相遇,小河的流水声便渐渐远去,要说这声音,只是溅起的飞沫落下来的水滴的声音。

  来到被称作为小盒的地点的时候,石狩川的两岸变得更加窄了,柱状花纹图样的奇石以使人仰视的高度逼近。

  每向前走一步,蓝天的空间逐渐遥远了。悬崖和原生树林的反差变得完整了。足有一百米的绝壁,使人陷入好像从左右马上蜂拥而来的错觉。

——登上层云峡一看,果然名不虚传啊!

 

  博士は、足を止めると、胸いっぱいに空気を吸った。

  旭川で開催される循環器学会に出席しようと決めたときから、博士は帰京(ききょう)を一日延ばしてでも大雪山を見ようと思っていた。

  あらかじめ、山歩きの靴やリュックはボストンにつめてきたが、北の山に入るためにしては軽装である。

  本格的な登山は無理だが、せめて、大雪山系の山々を、遠景でもよいからこの眼で見ておきたかった。

  昨夜は、層雲峡に泊まった。

  今朝は、早起きをして黒岳に登ってきた。

 

博士停住了脚,满满地吸了一口气。

  从决定出席在旭川召开的循环器学会的时候开始,博士看把返回东京之行延长了一天,心想去看看大雪山也好。

  事先将登山鞋和帆布旅行包装了起来,不过,进入北山还是轻装为好。

  虽说作为正式登山是很勉强的,不过从这里可以以更好视角看到大雪山系列的群山远景。

  昨夜,住了在层云峡。

  今天早上,早早起来登上了黑岳峰。

 

  二千メートル級の黒岳の頂から眺める原生林の樹林の樹海の緑は行きを呑むほどあざやかで、その雄大な光景に、博士はなんども溜息をついた。

  黒岳は、大雪山連峰の北東に位置する山で、ロープウエイとリフトで七合目間で登れる。それから先の頂までの二キロほどは、一時間賭けで歩く登山道になる。

  七合目から九合目あたりまでは、高山植物のお花畑の間を縫うように登る。けっこう険しい道である。

 

 从二千米等级的黑岳峰顶了望原生林树海的绿色,真有一种倒吸一口凉气的感觉。那样雄伟的景象,使博士不禁叹了口气。

  黑岳峰在大雪山峰峦的东北位置的山上,乘空中缆车和升降机登上了第七停留所。然后到前面山顶为止的二公里,需要走一小时的山道。

  从第七停留所到第九停留所,就像在高山植物的花圃之间穿行似地攀登,是相当险峻的道路。

 

すでに森林限界を過ぎているから樹木はなく、視界がいっきに開ける。

山頂付近には、もう七月も終わりだというのに、崖陰に残雪があった。

空はよく晴れていた。

陽射しを遮る雲もなく、北の大地は緑一色に燃えているようだった。

その緑の原生林から突き出るように、旭岳、赤岳、北海岳、白雲岳と、何れも二千メートル級の大雪連峰の山々が、大地に雄大な起伏を刻んでいる。

離れがたい光景だった。

 

早已越过了森林的界限,树木全无。视野一下子开阔了。

临近山顶,就像七月已经结束了似的,山崖的背阴处留着残雪。

天空一片晴朗。

没有遮蔽阳光的云层,北边的大地就像一片绿色的火焰在燃烧。

从这片绿色的原生林突出来的,是旭岳,赤岳,北海岳,白云岳,那一处都是两千米级别的大雪连峰的山峦,在大地上雕刻出雄伟的起伏。

山下是相反的情景。

 

後ろ髪を引かれるようにして下山をして、層雲峡にもどったのは十一時ごろだった。

最終便の飛行機を予約してあった。

それまでまだ、時間は充分(じゅうぶん)にある。

博士は、もうひとつぜひ見ておきたいところがあった。

それは、層雲峡の二十キロに及ぶ峡谷だった。

もっとも、短い時間ですねでを歩くことは無理だが、せめて、柱状節理と呼ばれる凝灰岩でできた絶壁と、その岩肌を落下する滝の光景だけは見ておきたかった。

ロープウエイを降りてから、温泉街のラーメン屋に入った。

店内は、昼食どきということもあって、けっこう混んでいた。

 

头发往后拽似的下了山,回到层云峡已经十一点了。

预订了最后一班飞机。

直到这时,还有充分的时间。

这里是博士无论如何还想看一眼的地方。

这里是层云峡二十公里到达峡谷的地方。

虽然用最短的时间行走有点勉强,但至少能到达被叫做柱状节理的凝灰岩的绝壁,那里可以看见从岩石上落下的瀑布的情景。

从空中缆车上下来,走进了温泉街的拉面店。

面店里,正是午餐时间,便决意走了进去。

 

玄関先で、カウンターの空くのを待っていると、

「先生」

テーブルを囲んでいる四人の男女が、いっせいにこちらを見ている。

「朝比奈先生ですね」

そのうちの女の子の一人が、席を立ってきた。

「貴島です」

「ああ」

と、博士は、笑みを返したが、一瞬、思い出せなかった。

「学会でいらしてたんですか。私たち、大雪へ旅行で来てるんです」

「そう」

 

在玄关前柜台空着的地方等着.

“先生”。

围着桌子坐着的四位男女客人一起朝这边看来。

“是朝比奈先生呀。”

这时一位女子从坐席中站起来。

“我是贵岛。”

“啊。”

博士报以笑容,一时想不起来。

“从学会赶来吗?我们都是冲着大雪来旅行的。”

“是这样。”

 

と、うなずきながら、ほかの三人の顔を見ているうちに、ようやく思い出した。

――そおか、内科診断学の実習で、教室へ出入りしていた学生たちだ。

「君は、三年生の貴島だったね」

「はい、いま五年です」

「こうか、もう五年になったんだ」

女の子の変わりようは、一年とも言えない。

 

于是,一边点头,一边看了看其他三人的脸,不一会想起来了。

——啊,是在内科诊断学的实习中,教室里常来往的学生们。

“您是三年级的贵岛君吧?”

“是的,现在五年级了。”

“是这样,已经是五年级学生了!”

毛丫头,真是一年一变。

 

博士の記憶にある貴島沙理奈は、まだ、ぷつんぷつん戸にきびがある童顔で、いかにも女の子という感じだったが、こうして二年ぶりにあう彼女は、見違えるほど奇麗になっていた。

薄化粧をしている肌は抜けるように白く、顔のほつれ毛に、ほのかな色香がただよっている。

 

在博士的记忆中,贵岛沙里奈尚是一张长着青春痘的娃娃脸,使人更加感到是个小女孩,现在变得青春靓丽,几乎认不出来了。

略施淡妆的皮肤白得惊人,脸上蓬乱的头发,隐约飘浮着一股色香。

 

顔たちは、いかにも医学生然とした理知的な風囲気を感じさせるが、紅をさした口元は妙に愛くるしかった。

「ご一緒にどうぞ」

沙理奈が、自分たちの席に、博士を誘った。

「こんにちは」

博士が席に近づくと、三人が頭を下げた。

男子学生は、田沢幸一と、秋元信次、もう一人の女の子は、南高子だった。

 

从容貌上,果然还使人感到了一种医学院学生的理智气氛,涂着口红的嘴边显出美妙的天真可爱。

“请一起来吧!”

沙理奈将博士请到自己的座位上。

“请坐在这里!”

博士走近座位,三个人都鞠了躬。

男学生是田沢幸一和秋元信次,还有一位女子是南高子。

 

二年前まで医局にいたころは、プりクリ(臨床実習)の担当の一人だったから、こうして、学生たちの顔を見ているうちに、当時のことが、よみがえってくる。

学生のフルネームが脳裏にふァイルされていることに、博士はちょっぴり医局生活への未練を覚えた。

あのまま大学をやめずに残った親友の島畑高志は、いま医局長の地位にある。

 

两年之前在医疗部门工作时,是他一个人担当临床实习课,所以,见过这些学生的面孔,当时的情景在他脑子里复活了。

学生过去的名字在脑子里的文件夹里藏着,博士稍许将诊所的生活依依不舍地回忆起来。

没有辞职仍然留在大学里的好友岛畑高志,现在爬到了医疗局长的地位。

 

――たぶん、彼とポストを争うはめになっていたんだろうな。

そう思うと、医学生から研修医そして大学院生と、長かった十二年間の大学生活が、

ばずかしい。

もっとも、医局生活には自ら終止符を打ったのだから、強い未練があるはずはなかった。

 

——大概正是因为与他竞争职位,才正陷入困境吧。

如此想来,他与从医学院学生到实习医生的大学学生一起,度过漫长的十二年大学生活,真是十分惭愧。

不过,自从自己与诊疗部门生活画上了休止符,应该不是十分怀念。

 

博士は、法学部を出て弁護士の資格を取ってから、医学部に入り直している。

だから、大学院の博士課程を修了したときには、すでに三十六歳になっていた。

医学者になるには、少し念を喰いすぎでいるというのが、医局の中で肌で感じていた

実感だった。

  結局、迷いに迷ったあげく、開業の道を選んだ。

  幸い、父の由次郎がビルの管理会社を営んでいたということもあって、赤坂のビルの

一室に、内科と医療コンサルタントの看板をかかげて診療所を開設したのが、二年前だった。

   

自从博士从法学部毕业,取得了律师的资格,便转入了医学部。

但是,在修完了大学的博士课程的时候,已经三十六岁了。

要成为医学学者,有点过于迁就了,在诊所中,气质上感到的是实感。

幸运的是,父亲由次郎手里经营着大楼的管理公司,他在赤坂的大楼中的一间房间,开设了挂有内科和医疗咨询的牌子的诊疗所,这还是两年前的事。

 

  弁護士と医師の二つの資格を生かして開業するには、医療コンサルタントの仕事が最も自分には向いている。そう信じての開業だった。

と言っても、医療と法律相談という二足の草鞋を履くのは、容易ではない。

午前中は予約制で患者を診て、あとの時間は、医療に関する法律相談に当てている。

開業し始めの頃は、医療コンサルタントという耳馴れない仕事のせいか、ほとんど相談者も来なかったが、いまでは、午前中の診療も休診がちになるほど、依頼人との打ち合わせで出歩くことが多くなっていた。

 

以律师和医生两种资格开业,自己更倾向于医疗咨询的工作,也是更自信的开业。

这么说吧,医疗和法律咨询,是所谓两只脚上穿着草鞋,并不容易。

中午之前给预约的患者诊疗,之后的时间,进行有关医疗的法律咨询。

刚开业的时候,由于医疗咨询是闻所未闻的工作的缘故,几乎没有咨询者,而现在,中午之前的诊疗已经到了几乎要停止的程度,与咨询者打交道需要外出的情况多了起来。

 

博士は、大学院では、心臓疾患の基礎研究に四年間たずさわった。

自分の専攻した専門分野の新しい研究成果の知識だけは、身につけておきたかった。

旭川での学会は、七月の二十三日から二十五日まで、週末にかけでの三日間の日程で開かれた。

 

博士在大学里从事了四年的心脏病患疾的基础研究。

不但有自己专攻的专门领域的新的研究成果的知识,而且身怀绝技。

旭川的学会,从七月二十三日开始到二十五日,包括周末的三天会议日程开幕了。

 

学会の期間は島畑と一緒のホテルだったが、彼は最終日の夜、あわただしく帰京した。

医局長という役目がら、そう長い間、医局は空けられないのだろう。

彼も大雪は見たいと言っていた。お前の分も倍楽しんでおくと言ってホテルを出ると、彼は残念そうにしながら、タクシーで空港へ向った。

 

学会期间与岛畑先生一起住在旅馆里,在最后一天的夜里,他慌慌张张地回到了东京。

局长之类的职责,很长的时间内,在诊疗部门似乎没有空缺。

他说也想看大雪。他对我说,为你的情况倍感快乐,就出了旅馆。他虽然似乎很遗憾,但还是坐出租车朝机场去了。

 

土、日の二日間を、大雪山の観光に当てられるとはついている。しかも天候にめぐまれて、北の大地の息吹を思う存分味わって帰れそうである。

「どうぞ、僕は、買い物をしてきますから」

秋元が席を立った。

「いや、それじゃ悪いよ」

「いいえ、もう終わったんですから、ほんとにどうぞ。」

肉付きのようからだつきや如才のなさは、どこか親友の岛畑に似ている。

「そう、じゃ、遠慮ナル」

 

星期六和星期日两天期间,如果去大雪山观光的话很走运。而且天气很好,想念着北方大地的气息,体验着尽情玩乐归来的感觉。

“谢谢,我是来买东西的。”

秋元从酒席上站了起来。

“不,怠慢了。”

“不,已经快结束了,十分抱歉。”

体型的肥胖程度,以及不敢疏忽,那里都像好友岛畑。

“哦,是这样,太客气啦!”

 

博士がゆずられた椅子に腰を降ろすと、秋元は高子と連れ立って店を出ていった。

「ずいぶん、P医大からも先生方が大勢見えてましたね、」

沙理奈が、テーブルの上の器を端に寄せながら言った。

「高子が第一内科に将来入局したいって言うので、昨日、会場までつき合ったんです。まだ学生ですから、なかには入れなかったんですけど、P医大の先生方をずいぶん見掛けました」

  「そう、南君は、循環器を専攻したいんだ」

  博士は眼を細めた。

  「で、君たちは」

「えー」

  と二人は顔を見合わせで、

 

博士被让到椅子上坐下,秋元和高子一起站起来,出了拉面店。

“看来先生认识的从P医大来的人相当多啊!”

沙里奈一边靠近桌上的器皿一边说。

“据说高子将来要进第一内科,昨天在会场作陪来着。因为还是学生,暂时还进不去,P医大的许多人都见过先生您。”

“是这样,南君曾专攻过循环器。”

自己的后辈能够有所作为,是很高兴的事情。

博士眯起了眼睛。

“那么,你们呢?”

“嗯——”

两人面面相觑。

 

 

(待续)

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