第16課 [がんばる]
新しい言葉
しない 市内 市内
むかう 向かう 朝着,向着
どうろ 道路 道路
つうきんスル 通勤スル 上班
こむ 込む 拥挤
のろのろうんてん ノロノロ運転 慢悠悠地开车
しんごう 信号 信号,红绿灯
あせる 焦る 焦急
それにしても 即使如此,也
バックミラー 倒车镜
うつる 映る 映
じゅうたいスル 渋滞スル 交通堵塞
たまる 积攒,积存
い 胃 胃
トースト 烤面包片
ちょうしょく 朝食 早餐
すませる 済ませる 解决,弄完
ちょうかん 朝刊 晨报
さっと 很快地,一下子
めをとおす 目を通す 通览,过目
だいじ 大事 重要
しゅうじつ 週日 平日
~までもない 用不着,无需
レポート 报告
しょるい 書類 文件
ちゅうしょく 昼食 中餐
けいやくスル 契約スル 签约
すむ 済む 结束
うちあわせ 打ち合わせ 事先商量,碰头
きんむスル 勤務スル 工作
(ちゅうしょう)きぎょう (中小)企業 中小企业
せいねん 青年 青年
けいえいスル 経営スル 经营
(けいえい)しゃ (経営)者 经营者
セミナー 讨论会
しゅっせきスル 出席スル 出席
だいり 代理 代理
ぎりぎり 刚刚好
まにあう 間に合う 来得及
さいご 最後 最后
アポイント 预约
ぶか 部下 部下
カラオケ 卡拉OK
うまくやる 顺利
じゅんかつゆ 潤滑油 润滑油
いちぶ 一部 一部分
ひどい 非常
れいじ 零時 零点
べつ 別 别的
いっこだて 一戸建て 独门独户,独楼
としん 都心 东京都中心
ローン 长期付款
しゃたく 社宅 职工宿舍
ぶっかだか 物価高 物价昂贵
よのなか 世の中 世界,社会
リストラスル 裁员
たいしょう 対象 对象
ばい 倍 倍
たからくじ 宝くじ 彩票
あたる 当たる 对上,猜中
ちゃづけ 茶漬け 茶泡饭
すする 啜吸,吮吸
ひといきつく 一息つく 休息片刻,歇一会儿
じゅうぶん 十分 十分
かいしょうスル 解消スル 解除,取消
おっと 哎呀,噢,喔
いねむり 居眠り 打盹
クラクション 喇叭
ならす 鳴らす 鸣,摁
(~た)ところで 即使
いたむ 痛む 疼,痛
使いましょう
A.~ようでは 如果…的话,那就…
“那样的话”,后面伴随与期望相反的事物或负面评价
例:こんなことでいらいらするようでは、 胃がいくつあっても足りない 。
1.
2.
3.
4.
5.
B.~と 用于引用,后续动词「言う、思う、頼む、信じる、考える、
あきらめる」等常省略.
例:早く花が咲くようにと、毎日水をやっている 。
1.
2.
3.
4.
5.
C.~たところで 即使...,尽管.... = 「ても」「いくら~ても」
例:どんなに頑張ったところで、 社長になれるわけではない 。
1.
2.
3.
4.
5.
D.~まい 不…吧 = 「はずがない」「たぶん・・・しないだろう」
例:もう春だから、 少し寒くなっても、雪は降るまいと思う。
1.
2.
3.
4.
5.
[がんばる]
...朝六時半、市内へ向かう道路は、通勤の車でもう込み始めている。私の乗ったバスもいつものようにノロノロ運転。これで今日一日のストレスの始まりだ。この間のように事故でもあれば、会社へ着くのが、また一時間以上遅れてしまう。でも、信号が赤なんだから焦ったってしようがない。それにしても、バックミラーに映るバスの運転手さんの顔は落ち着いたもんだ。毎朝の渋滞にすっかりあきらめているのだろう。朝夕の渋滞にいらいらするようでは、ストレスがたまって胃がいくつあっても足りないだろうからな。
今朝も急いで出かけてきた。起きるとすぐにトーストにコーヒーの簡単な朝食を済ませ、朝刊にさっと目を通して家を出る。子供たちはまだゆうべ帰ったときと同じようによく眠っていた。課長になってから残業が増え、子供たちの顔がゆっくり見られるのは週末ぐらいしかない。その大事な休みも、付き合いゴルフなどでなくなってしまうことが多い。
週日の忙しさは言うまでもない。昨日だってそうだった。午前中は手紙やレポートなど書類の山を片付ける。午後は客と一緒に昼食をとりながら、会議が一つ。やっと契約が済むと、次にまたほかの打ち合わせ。そして、それが終わったときにはもう五時。勤務時間はここまでだが、これで帰れるはずもない。会社を出て「中小企業・青年経営者セミナー」に出席するため、近くのホテルへ向かう。残した仕事もあるが、部長の代理として出るのだから、遅れることは許されない。セミナーにはぎりぎりで間に合ったが、最後までいないで、途中でアポイントのあった客を迎えに部下と一緒に駅へ向かった。客に会って食事をし、その後はいつものカラオケへ。接待は苦手だ。本当はやりたくないのだが、これも商売をうまくやるためのひとつの潤滑油、仕事の一部だとあきらめている。
招待にひどく時間がかかったが、零時近くになってやっと客をタクシーに乗せ、自分も別のタクシーを拾った。三年前に、やっとの思いで手に入れた一戸建て。都心から電車で一時間ほどのところにある。今の給料では、家のローンを払うのも大変だ。会社に近い社宅に住めばずっと便利なのだが、子供たちを少しでも広いところで育てようと思うと、これも我慢しなければなるまい。この物価高の世の中、家族を支えていくのも楽ではない。その上、いつリストラの対象になるかもしれない時代だ。そんなことを考えていると、疲れが倍になる。何かいいことはないのだろうか。この間買った宝くじでも当たればなあ。
午前一時前。やっと家に着いた。妻の出してくれたお茶漬けをすすり、ほっと一息つく。一日で一番落ち着く時間だ。もちろんこれだけでは十分なストレス解消にはならないが。
...おっと。つい居眠りしてしまった。運転手がクラクションを鳴らしている。さっきまでの落ち着きはどうした。いらいらしたところでどうにもなるまい。胃が痛むだけだよ、運転手さん。お互い家族のためにまだまだ頑張らなきゃならないんだ。ゆっくり行こうや。今日も、一日長いんだから。
まとめましょう
下線に言葉を入れて本文をまとめてください。
サラリーマンの一日は忙しい。朝早く家を出て、 書類の山を片付けたり、客と昼食をとりながら会議をしたり、契約を済ませたりする。会社での仕事が終わってもそれで家に帰れるわけではない。 上司の代理でセミナーに出たり、客を接待したりしなければならない。こんなに働くのは 家族を支えるためだ。
書きましょう
A-1 もし ば、 てしもう。でも、 のだから、 てもしようがない。
例:事故がある/信号が赤だ/焦らなくてもいい
もし事故でもあれば、会社へ着くのが一時間以上遅れてしまう。でも、信号が赤なのだから焦ってもしようがない。
1.試験ができない/結果を見るまで何もできない/心配しなくてもいい
もし試験が出来なければ、国へ帰らなければならなくなってしまう。でも、結果を見るまでどうしとうもないのだから心配してもしようがない。
2.上司に嫌われる/間違ったことは言っていない/仕事を変えられてもいい
もし上司に嫌われれば、仕事がやりにくくなってしまう。でも、間違ったことは言っていないのだから仕事を変えられたとしててもしようがない。
3.新しい家へ引っ越しする/子供のためだとあきらめた/遠くなってもいい
もし新しいうちへ引っ越すことになれば、会社からは遠くなってしまう。でも、子どものためなのだから遠くてもしようがない。
A-2 なら でもいいのだが、少しでも と思うと、 。
例:広い所で子供を育てようと思うと、会社の近くの社宅に住めない
→通勤するだけなら社宅でもいいのだが、少しでも広い所で子供を育てたいと思うと、会社から遠い所でも我慢しなければならない。
1.安くていい物を買いたければ、デパートではだめだ
→いい物が欲しいのならデパートでもいいのだが、少しでも安くていいものを買いたいと思うと、デパートではだめだ。
2.いい写真を撮りたいと思うと、普通のカメラでは撮れない
→どんな写真でもいいのなら安いカメラでもいいのだが、少しでも良い写真が撮りたいと思うと、普通のカメラでは無理だ。
3.難しい物を読みたいと思うと、今ある辞書だけではいけない
→教科書に出てくる言葉を調べるだけなら小さい辞書でもいいのだが、少しでも難しい物を読みたいと思うと、今ある辞書では役に立たない。
第15課[わかりあう]
新しい言葉
たびのはじはかきすて 旅の恥はかき捨て
ことわざ 谚语
しょうしょう 少々 稍稍
ひじょう 非常 非常
こんなん 困難 困难
かぎる 限る 限定
そのうえ その上 再加上
きびしい 厳しい 严格
じょうげかんけい 上下関係 上下关系
さだめる 定める 规定,限定
わく 枠 框框
ぶれいこう 無礼講 不分上下,不讲虚礼
ひょうげんスル 表現スル 表现
げんざい 現在 现在,如今
かいぎ 会議 会议
こじんてき 個人的 个人的
めうえ 目上 上司,长辈
めした 目下 部下,晚辈
のべる 述べる 说,讲
しっかり(と)スル 结实地,牢固地
きめる 決める 决定,规定
こわれる 壊れる 破,坏
いきぬきスル 息抜きスル 休息一会,喘口气
ささえる 支える 支撑
げんだい 現代 现代
ぜんたい 全体 全体
しゅうだん 集団 集团
ちつじょ 秩序 秩序
できあがる 出来上がる 完成
あいかわらず 相変わらず 照旧,仍旧,和往常一样
かちょう 課長 科长
ひらしゃいん 平社員 普通职员
みぶん 身分 身份
(~に)したがって 随着~
たて 縦 纵向
みだす 乱す 弄乱
かかわり 有关系,有牵连
きにかける 気にかける 放在心上,在意
~いがい ~以外 以外
むかんしん 無関心 不关心
きづく 気づく 注意,发觉
ふり 样子
とりひきスル 取り引きスル 交易,买卖
(とりひき)さき (取り引き)先 客户,交易户,顾客
あわてる 慌てる 慌忙
ゆずる 譲る 让
たいど 態度 态度
ぞくする 属する 属于
りえき 利益 利益
きりつただしい 規律正しい 有规律的
いっぽう 一方 另一方面
かんしん 関心 关心
いしき 意識 意识
あつかい 扱い 处理
なげき 嘆き 叹息
ていねい 丁寧 客气
ただし 只是
あきらか 明らか 明显,显然
うけいれる 受け入れる 接受
りかいスル 理解スル 理解
けっして(~ない) 決して(~ない) 决(不),绝对(不)
よそもの よそ者 生人,外来者
なかなか 轻易(不)
つくりあげる 作り上げる 培养,造成,做完
~まい 绝对不~
[わかりあう]
「旅の恥じはかき捨て」ということわざがある。旅に出たら少々のことは許されるという意味だ。昔の日本では旅に出ることは非常に困難なことだった。多くの人は生まれた土地を離れられず、死ぬまで限られた所に住み、その上、厳しい上下関係の中で生きていた。旅はその定められた枠から出られる、ただ一つの機会だったわけだ。それで、旅に出たら少しぐらいの自由は許されてもよいと考えたのだろう。
無礼講という言葉もある。古くから使われている表現で、現在でも「今日は無礼講で…」と言われれば、会議の席でも個人的な集まりでも、そのときだけは相手が自分より目上か目下かなどは忘れ、少しぐらいの失礼があっても気にせず自分の意見を述べることができる。しかしこのときが過ぎれば、また厳しい上下関係に戻らなければならない。しっかりと決められた社会の枠が長く壊れずに続いてきたのは、無礼講のような息抜きがこれを支えてきたからなのだろう。
現代の日本では、社会全体としての上下関係はほとんどなくなったように見える。とはいうものの、昔とはまた違った集団の秩序がしっかりと出来上がっている。その一つが会社である。会社の中では相変わらず、社長、部長、課長、平社員という身分にしたがって縦の関係が厳しく守られ、それを乱そうとする者はあまりいない。ところが会社とかかわりのある人間関係は気にかけるのに、それ以外の人に対しては無関心であることも多い。電車の中で、お年寄りが立っていても気付かないふりをしておきながら、会社の上司や取り引き先の人が乗ってくると、慌てて席を譲ったりすることさえある。このような態度は「ウチ」と「ソト」という関係から説明できる。自分の属している社会、自分の利益に直接かかわるグループを「ウチ」といい、「ウチ」の者に対しては規律正しくその秩序を守るようにする。一方、「ソト」に対しては「ウチ」に対するほどの関心を持たない。
外国人のことをよく「外人」というが、これもやはり同じような意識から出た言葉だろう。何年日本に住んでいようと、日本人より日本的であろうと、いつまでも「外人」扱いされるという嘆きを聞いたことがある。「日本人は確かに大変丁寧だが、ただしそれはお客様に対する丁寧さであることは明らかで、自分たちの社会に受け入れて理解し合おうとは、決してしてくれない」という嘆きだ。「よそ者」というわけである。このように「ソト」の者をなかなか「ウチ」へ入れようとしないのは、そうすることでしっかり作り上げられた「ウチ」社会を壊すまいとしているからなのだろう。
これは日本だけのことだろうか。
使いましょう
A-1 「~わけだ」 因为.向对方陈述事情的理由和原因。
例:時間に追われたくないから、時計を持たなくなったわけです。
若者をお年寄りに紹介するために、「お年寄り公社」を作ったわけです。
1、 日本語が好きだから、留学することにしたわけです。
2、 社長を怒らせてしまったから、仕事をやめることになったわけです。
3、 通勤時間を短くしたいと思って、新しいうちをさがしているわけです。
4、 新しい計画について話し合おうと思って、ここに集まっていただいたわけです。
5、 若い女性がどんな仕事をしたいと思っているのかを知りたいので、アンケートをお願いしているわけです。
A-2 将对方刚刚表达的话,换成其他的表示方法来说.
例:A:昨日はさいふをなくしたり、駅で転んだりして大変でした。
B:昨日はあまりいい日ではなかったというわけですね。
1、A:あのう、さっきのお話について、いろいろ質問があるのですが...。
B:私の説明が足りなかったというわけですね。
2、A:この仕事は難しそうだし、時間もないし、私は...。
B:できないというわけですね。
3、A:ごめんなさい。きのうは出かけてしまって、家にいなかったのです。
B:ああ、それで何回電話をしても、出なかったというわけですか。
4、A:トムさんは今度新しく車をかったそうですよ。
B:ああ、それでこのごろお金がないって言ってるというわけですか。
5、A:リンさんは料理学校に行きたいと言っていましたよ。
B:つまり 結婚が近い というわけですか。
B 「~ながら」 虽然・・・但是・・・ 连接两种不相适应得事情,逆态接续的语气。
例:来ると約束しておきながら、けいこさんは来ませんでした。
1、日本語ができないと言いながら、恋人と日本語で話しているのはどうしてだろう。
2、たばこは体に悪いと分かっていながら、どうしてもやめることができない。
3、いつも人の世話になっておきながら、あの人の口から「ありがとう」というせりふを聞いたことがない 。
4、あの人がどこにいるか知っていながら、知らないふりをしている 。
5、今度は自分でやると約束しておきながら、また、友達に手伝わせてしまいました。
C 「~しようと~」
例:何年日本に住んでいようと、分らないことがあります。
1、どこのだれと結婚しようと、私と関係がない。
2、何があろうと決して人の前では泣かない。
3、何年かかろうと 必ず医者になります 。
4、だれが何と言おうと 私はタバコをやめません 。
5、だれが来ようと ドアを開けないでください 。
D 「~まい」不打算・・・,不想・・・,决不・・・。
例:もう二度とお酒は飲むまいと思ったのに、また飲んでしまいました。
1、今週は休むまいと思ったのに、休んでしまいました。
2、二度と言うまいと思っていたのに、また悪いことを言ってしまった。
3、あの店には入るまいと思ったのに、また同じレストランへ行った。
4、体に悪いから吸う まいと決めていたのに、ついたばこを吸ってしまった。
5、降りる駅の名前を忘れるまいと思っていたのに、うっかり忘れてしまった。
まとめましょう
下線に言葉を入れて本文をまとめてください。
昔の日本人は 厳しい上下関係の中 に生きていた。今の社会にも上下関係 区別がある。例えば 会社の中の人間関係は気にかけるのに会社の外の人に対しては関心を持たない というのが「ウチ」と「ソト」の考え方である。外国人を「外人」と呼んで「ウチ」へ入れようとしないのも同じような意識から出た言葉ではないだろうか。
話しましょう
A 第15課を読んで、ある人が次のように言いました。どう思いますか。
「私も長く外国で生活したが、自分たちの秩序を乱されないようにするのは、当たり前のこと。何年日本に住んでいても、いつまでも『外人』だという人に、自分の国のことを考えてほしい。やっぱり、ウチとソトがあるはずだ。」
B 外国で生活したことで、ものの見方や考え方が変わりましたか。また、そんな話を聞いたことがありますか。
略
書きましょう
A-1 ても ふりをしておきながら、 と、慌てて 。
例:電車でお年寄りが自分の前に立つ
→電車でお年寄りが自分の前に立っても、気が付かないふりをしておきながら、上司が乗ってくると、慌てて席を譲る。
1.道で先生に会う
→ 最近は、道で先生に会っても、知らぬふりをしておきながら、好きな人を見ると、慌てて声をかけるような学生も多い。
2.妻が注意する
→妻が注意しても、聞こえないふりをしておきながら、娘に「やめて」と言われると、慌ててタバコの火を消すのはどういうわけだろう。
3.課長に用事をたのまれる
→山田さんは、課長に用事を頼まれても、忙しいふりをしておきながら、新しい入った女性社員が「お願いします」と、慌てて手伝い始める。
A-2 が、ただし、それは であって、 。
例:日本人は丁寧だ
→日本人は丁寧だが、ただし、それはお客に対する丁寧さであって、自分たちの社会には入れてくれない。
1.田中先生は厳しい
→田中先生は厳しいが、ただし、それは教室の中の話であって、外ではとてもやさしい人だ。
2.トムさんは英語しか話さない
→トムさんは英語しか話さないが、ただし、それは英語の先生をしているときだけであって、日本人とは日本語で話しているようです。
3.山口さんはよく旅行する
→山口さんはよく旅行をするが、ただし、それはいつも仕事の関係であって、家族旅行や友達と旅行したという話を聞いたことがない。