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飞翔(四)综合日语教程第八册第二课辅助读物

(2016-04-06 12:14:38)
标签:

鸟儿

猎师

细网

分类: 日语综合教程第八册
飞翔(四)
注:北陆地方其名称来自日本古代五畿七道中的“北陆道”,一般指日本本州中部地区临日本海沿岸的地方,包括福井县、石川县、富山县及新潟县。由于经济与文化的脱节,有时北陆地方又不含新潟县。
更多信息请参见http://blog.sina.com.cn/s/blog_4a696a6e0102w64u.html

「こちらはNHKテレビ放送取材班でございます」アナウンサ-、オ-バ-の襟を立てたままマイクロホンに唇を寄せて小声で言った。「私たち<四季のしおり>報道班はいま北陸の地(注)、XX山へ来ております。現在では珍しい霞網狩猟の実況を、こらから皆様にお伝えしょうとするわけでございます。ちょうどいま時刻は午前六時、日はすでに一時間ほど前にのぼり、――テレビが色彩テレビでないのが残念ですが、――山腹には針葉樹にまざって楓や紅葉など、あちこちに紅葉しておりまして、ほとんど黄金色に、いや山全体が色彩響宴のといってよい輝きでございます。霞網と申しますのは、蜘蛛の糸のようにほそい絹の鳥網でありまして、テレビを通じて映じっておりましようか、高い杭といま一つの杭の間に長く二重に張ってございます。時折、光のかげんで、ちらちら光りますのが霞網でぞざいまして、すでに準備は万端ととのっているわけでぞざいます。霞網による渡り鳥の捕獲は、戦前では各地の一年間の集計が一千万羽にも上ったといわれます。ただ戦争中の乱獲により、鳥類が極端に減少しましたため、戦後、特定地域いがいは霞網の使用は禁止されましたが、当地XX村では、数日後に行われます古式ゆかしい山祭の前後二週間、農林業組合の管理のもとに霞網捕獲が許されております。川魚や乾物いがいに動物性栄養源の乏しい山村の人々にとりまして、これは一種の行事でありますとともに、待望久しい季節の料理でもあります。とりわけ渡り鳥の中では、つぐみは小さいながらも最も美味なものだそうでございます。秋たけまして、山腹に吹く風は冷たく、梢の響きもまた心なしか寂しげでございますが、さて、ここにXX村の猟師さんであり、炭焼き業にも従事しておられます、早瀬さんがいらっしゃいます。もう相当のご高齢の方でいらっしゃいますが、鳥の羽ばたき音がきこえてまいりますまで、しばらく話をおうかがいしてみましょう。え―早瀬さん、お寒い中を大変でございますね。」

“这里是NHK电视采访组”,主持人将夸张地将衣领立起来,嘴唇贴着麦克风小声地说。“我们的四季指南报道组现在正从北陆地方的黑部立山来。从现在起向各位转播珍贵的细网狩猎的实况。现在正是上午六时,太阳已经在大约一小时前升起,电视机如果不是彩色电视机的话就很遗憾了——山腰的针叶树参杂着枫树与红叶,到处是几乎金黄色的红叶,如果说整座山上是一派色彩的盛宴,那真是辉煌无比。如果说是细网的话,就像是蜘蛛网般的细绢鸟网,就像是透过放映在电视上的画面,在高高的打下的桩子上,现在在每一个桩子之间展开了长长的二重网。不时地,在背光处有一闪一闪的细网,全都准备着,万事齐备。利用细网捕获候鸟,据战前各地一年之内的统计有一千万羽之多。仅仅因为战争中的乱捕,鸟类就极端减少。战后,在特定的地域已禁止使用细网,当地的白川乡在数日后举行的古典式的祭山前后两周内,在与农林业部一起的组合管理下,允许用细网捕获鸟儿。作为缺乏河鱼与干货以外的动物性营养源的山村乡民来说,这既是一种仪式,也是一种期待已久的季节料理。尤其是在候鸟中,斑鸫虽然是一种小鸟,却是最美味的。一到入秋,山腰里寒风劲吹,树梢震响,使人感到空寂,果然,这里来了白川乡的猎师,从事烧炭业的早濑先生。这是一位相当高龄的老人,他已经听到了鸟的羽翼的拍打声,暂且与他交谈了几句吧。“喂,早濑先生,这么冷的天,真是够呛!”



「うん、いや。」話しかけられた老人は、煙管の火を手の中に受けて、巧みにつぎ火すると、ゆっくり煙を吐き出した。
「鳥たちは今日まいりますでしょうか。」
「そりや解らん。」
「そこにつれてきていらっしゃる鳥籠の鳥はどういう役目をするんですか。」
「ああ、おとりじゃ。この鳥が鳴いてくれるとな。飛んできた鳥が、この山に舞い降りる。」
「しかし、元来渡り鳥であるつくみをどういう風にしてお飼いになるわけですか。」

“哦,是啊。”与我攀谈的老人将吸烟管的火拢在手中,续上了火,悠悠地将烟雾吐出。
“鸟儿们今天一定会来吧?”
“差不离吧。”
“这一起带来的鸟笼里的鸟是干什么用的?”
“啊,这只鸟吗,是让这只鸟叫,吸引飞来的鸟飞落下来。”
“不知这是不是原来作为候鸟的斑鸫,它怎么会被你饲养的呢?”

「誰が考えたのか、わしは親爺に教えられた通りにやって来とるがの。渡り鳥が北へ帰る際に迷って残った鳥を捕まえておいての。それにいいえさをやって、夜更けまで電灯の下で起きして育てるんじゃ。だから、おとりの鳥一羽を飼うのも、なかなかの手間じや。鳥は春になると夫婦が呼び交わして鳴く。秋にも鳴かんわけじゃないが、それは鳥同士の勢力争いの時での。けれどもが、電灯の下で育って一日を長うして、春先に鳥が食べる虫の餌を与えておくと、秋にも春のように鳴くんじゃな。仲間が鳴けば、鳥たちは寄ってくる。」

“不知是谁的主意,我是通过我的爷爷教我的。候鸟在北归之际,迷路伤残的鸟被捕来,用好食好料喂养,相当费事啊!”鸟儿一到春天就夫妻互唤鸣叫。到了秋天就没有理由鸣叫了,而这是鸟儿之间势力争斗之时。可是由于在电灯下抚育一日间长成,给予初春的鸟吃的饵食,所以致秋天也像在春天一样鸣叫了。如果伙伴之间如互相鸣叫,鸟儿们就会聚集。”

「は、は、なるほど。聴視者の皆さん見えておりますでしょうか。この籠の中にいるのがそのおとりのつぐみでございます。つぐみは燕雀とも呼ばれますように、ちょうどすずめ
位の大きさでして、――だが雀よりずっと足は長いようでございます。体は背と腹の部分がくっきりと色分けされておりまして、上部は灰褐色、顔と腹部は黄白色、そして体全体に灰色の斑点がぞざいます……。」

“啊,啊,原来是这样。听众和观众们你们听加了吗?这只笼子里装的是作为诱饵的斑鸫,斑鸫也叫做燕雀,正好像燕子那样的个头,——只是比燕子的脚长得多。身体上背和腹部有显眼的色彩区分,上部为灰褐色,脸和腹部为黄白色,而且全身有灰色的斑点......。”

カメラはアナウンサ_がひっきりなしに喋り続ける間、山頂の松の梢や、かなたに俯瞰される日本海の波立ち、そして微妙に変化する雲のたたずまいを空しく映し出した。雲のかたちは何を訴えるでもなく、感情のないカメラの中刻々に変化する。
「あっ飛んでまいりました。」とアナウンサーは興奮して言った。
「し―つ。」老人が言った。

正当镜头里的主持人喋喋不休地继续着的时候,山顶的松树梢和那边出现了被俯视的日本海的波浪,而且在天空映出了变化莫测的云的模样。云的姿态并没有在诉说着什么,而毫无感情的镜头中却时时刻刻变幻着。

「いま空の一角に小さな煤煙のように見えるのがそれでございます。では、もう声をたてるわけにはまいりませんので、聴視者の皆さんとともに、しばらく沈黙のまま成り行きを見守りたいとぞんじます。」

“现在,天空的一角可以看见小小的煤烟似的东西。而且,还有声音响起,听众们观众们,请大家一起在暂时的沉默中,注视着事态的发展。”

「ちちち、キ―ツ。」と老人は草むらに身を隠し、喉仏を震わせて鳥籠に向けて鳥の鳴き声をまねた、鳥籠の中のととり鳥は、不安げに羽撃き、とまり木を二、三度往復して、あたりをきよろと見回す。鳥にも感情があるとすればおそらく……いや、どんな感情の表現よりも先に鳥はキ―ツと反射的に鳴いた。飼いならされ、誘われれば鳴く自らの声に苛立つように、途切れ途きれに。

“切切切,栖嘶。”老人的身体藏在草丛中,喉咙里震动着,向着鸟笼里的鸟儿模仿着鸟叫,鸟笼中捉来的鸟不安地拍打着羽翼,在树枝上来回往返,向周围凝视张望。也许鸟儿也是有感情的吧......啊呀,无论表现出什么样的感情,首先鸟儿是对栖嘶反射的鸣叫。喂以饲料,加以诱惑的鸣叫,就像鸟儿自己的声音似的,急切地、一步步奔向穷途末路。

暴風雨のために数百羽のうちの大半を失い、鷹に襲われ、飛行機に衝撃し、燈台の火に迷い、見る影もなく隊伍を縮めた鳥たちは、それでもなお飛び続けていた。太陽は東の空に輝き、日本海の灰色の波はいま眼下に途絶えようとする。懐かしい陸の隆起が、あたかも救いの手をさしのべるように岬を海中にのばしている。渺渺とした、あまりにも広い海に比べて、陸地はその形の複雑さゆえにかえって不純に見え、それがいかにみにくく矮小見える。しかし、鳥たちは覚えていた。たとえ、堂々たる海の単純さに比べて、それがいかにみにくく矮小であるうと、その鳥、その平野、その山の緑が鳥たちの第二の故郷であることを。年をこえて風が東に変わり、花咲き花散るまで、そこが鳥たちの棲家となるのであることを。

由于暴风雨的缘故,数百羽鸟儿已丧失大半,被鹰所袭击,被飞机冲击,被灯塔的灯火所迷惑,队伍连影子都见不到的缩减的鸟儿们,尽管如此,它们还在继续飞翔。太阳在东边的天空闪耀着,日本海灰色的波浪眼下如断路似的。它们所眷念的陆地的隆起,正如一只拯救的手从延伸到海中的海岬上伸出来。与渺茫的、过于宏大的大海相比,陆地以这种复杂的形态看起来反而不纯,无论如何它难以看清,看上去更矮小。可是,鸟儿们感觉到了它。即使与堂堂的大海的单纯相比,无论如何难以看清,更加矮小,这鸟,这平原,这山的绿色是鸟儿们的第二故乡。过了年风变向东吹,花开花落,这里是鸟儿们的栖身之地。

鳥は城の春、人の憂いには涙せず、樹樹の緑と豊かな果実に長鳴する。幻聴だろうか、鳥たちは自らの安堵のこだまのように、山腹の木陰に鳴く同類の声を聞いた。一足先に到りついた別の集団か、それとも嵐にはぐれた仲間の鳥か。しばらくの逡巡があり、そして、鳥たちはいっせいに鳴き交しながら、その山腹へと下降していった。

鸟儿是城市的春天,是人们无泪的忧愁,在树木葱绿、果实丰盛时常鸣不已。是幻听了吗?似乎让鸟儿们自己安心似的回响,听见了山腰的树荫中同类的鸣叫声。是先一步到达的别的集团,还是在暴风雨中走散的伙伴?经过短暂的巡视,然后,鸟儿们一边同时鸣叫着交相呼应,一边向山腰中下降。

「なんという荘厳。」アナウンサーは大仰に感嘆した。「何十羽、うや百数十羽の鳥がわずかの間に一つの霞網にかかり、太陽にそのとらわれの身をさらしております。何故でしょうか。ひとたび網目にかかつた鳥は、ほんの二、三度もがくだけで、まな板の上の鯉のように目を閉ざしてぐったりとなります。霞網はおびただしい穫物の重みにぐったりと垂れ、杭もたわまんばかりであります。おびただしい鳥、おびただしい鳥の死骸……。」
「どうれ。」老人は無精ひげの頬を満足げいぼころばせ、煙管を石ころの上ではたいて立ち上がった。風が吹き、重々しい霞網が揺れる。いや、細い絹糸は見えず、あたかも虚空に磔にされたように、鳥の死骸だじぇがゆらゆらと揺れ、そして止った。
それが鳥たちの長い旅の終りだった。

“多么庄严!”主持人夸张地感叹道。“几十羽,数百羽的鸟儿一瞬间织起一张细网,太阳也被囚身于这张大网。这是什么原因呢?一旦陷落在这网眼里的鸟,仅仅受到两三次挫折,就像砧板上的鱼一样闭起眼睛,变得精疲力尽。细网因为无数的捕获物的重量而无力地下垂着,桩子也只有弯曲的份。无数的鸟儿,无数鸟的尸体......。”“哇。”老人没有胡须的脸颊上滚动着满足和快乐,将烟管在石头上敲了敲站起来。风在吹着,沉重的细网摇曳着。啊,细细的绢丝看不见了,宛如在虚空中被处以磔刑似的,鸟儿尸体的阵容在摇摇晃晃,然后停止了。
这鸟儿们漫长的旅程终于结束了。
                                                                  根据短篇集《散华》(1967)译出


                   短篇集『散華』(1967)による

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