日语诵读文选 野山的花
(2012-01-27 13:41:38)
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野花棠梨梨花杂谈 |
分类: 日语诵读文选及高级日语 |
第4篇 野山の花
【关于作者】
佐多稻子(1904—),小说家。出生在日本长崎县,原名佐田稻。主要作品有「キャラメル工場から」、「くれなる」、「歯車」等。
【通读选篇】
先日、半分用事もあって、友人たちといっしょに信州追分へ五日ほど行ってきた。美しい新緑が見られるのを楽しみにして行ったが、新緑はもちろん美しかったし、また夏には知らずにいざわいることが初めて分かったりもした。軽井沢を通るとき、沿線になしの花に似た白い花の木があちこちに見えていた。似ているけれどなしとも違うような気がする。追分へ着いてから、友達の一人が、近所の土地でその花を見つけて、一枝折ってきた。淡紅の小さな花が枝いっぱいについて、素朴なかれんさである。
「小なしやそうよ。何本もあるわ。」
と大阪から来た友人が言うので、私も小なしの花を見に出かけた。土地の人は、こんな木どこにもある、と言って、私たちがちんちょう珍重がるのを笑っている。真っ白の花もあり、淡紅もあって、ふだんはだれがながめるでもない場所にいっぱい咲いていた。が注意して見始めると、そこまで行ってながめるまでもなく、近くでもたくさん咲いている。
夏は、なんの雑木やらと気にもかけずにいた木である。松や落葉樹や白樺に混じっているそんな雑木には目もくれずにいたのに、その木がこの季節には、こんな美しい花をつけるのかと分かって、小なしの木にすまないことをしたような気がした。また夏には、あやめやはぎやその他いろいろの野の花が咲くが、今はそのあやめが小さな愛らしい葉を出している。うっかりすると足の下に踏みそうだ。びっくりして足を止めた。なんという私などはうっかりものだろうと思う。花が咲いていなければ目につかずに、花の終わった木は雑木かと思い、これから紫の花をつける新しい芽は、道端の草かと踏みそうになる。
そのくせ、小なしの花の美しさには、得がたいほどの思いをして、東京まで持ち帰った。汽車を降りて我が家まで来る途中、街の花店の前で、友達が言う。
「山の花を見てきたら、花店の花が造花みたいで、なんや、ちっとも美しゅうないわ。」
それも同感したが、我が家の花びんに、大輪の白いしゃくやくが三本生けてあるのを見たら、やはり美しいと思った。
そして私は、山で折ってきた小なしの枝を花びんに生けた。それはしゃくやくとはまた別の感じで、ここでも美しかった。なにげなく見過ごしていた木も、季節にはこの美しい花をつけるのだと気づくと、なにか私は自分の心に一つ拾いものをしたよづな気になる。
「ふと聞こえた言葉」による
【选文注释】
①信州追分:位于日本长野县北佐久郡轻井泽町,以避暑胜地而闻名。
②新绿:指初夏植物的嫩叶,可译成“翠绿”、“嫩绿”。
③知らずにいる(词组)还不了解,还不知道。
④~たり(も)する(句型)、たりなどする:在同类事物中举一个例子来说明问题。
如:うそをついたりなどしてはいけません。
⑤こなし:棠梨。~やそう:~だそうです。
⑥がる:觉得,感觉。如:寒いがる。うれしがる。不思議がる。
⑦~までもなく(句型)没有必要,不需要。如:言うまでもなく日本は島国だ。
⑧やら(副助词)接在「何」、「どこ」等不定词后,表示一种“不太清楚”的感觉。
如:いつのまにやら雨が降りだしていました。
⑨目まくれずにいる。不屑一顾。
⑩~にすまないことをする(词组)做了对不起他人的事。
⑪あやめ(名詞)山野中之野花,夏天开花,花菖蒲。
⑫はぎ(名詞)秋之七草之一,夏天开花。胡枝子。
⑬目に付く(词组)引人注目,显眼。
⑭そのくせ(接续词)尽管……可是、虽然……但是……
人のことは悪く言うが、そのくせ自分はどうだ。
⑮美しゅうない(方言)美しくない。
【参考译文】
野山之花
前些日子,一半是为了公事,和朋友一起到信州的追分去了约五天。希望能看到美丽的翠绿,不消说翠绿是美丽的,另外也才觉察到了夏天的来临。在经过轻井泽时,沿线到处能看到开着类似白色梨花的树木,虽有点像,但总觉得与梨树不同,到了追分,以为朋友在附近发现了这种花,折了一枝带回来。淡红色的小花开满了真个枝条,素雅可爱。
“听说是棠梨花,那里有好多呢。”
听大阪来到朋友这么一说,我也出去看棠梨花了。
当地人说,这种树到处都是,笑我们这么少见多怪。有雪白花朵的,也有淡红色花朵的,一般盛开在人们不太注意的地方。不过我注意观察了一番,却发现附近一开了不少,没必要一定到那儿去观赏。
夏天时,不回去留心它是什么树。混杂在松树、落叶树、白桦树中的这种杂树令人不屑一顾,然而当我知道这种树在这个季节会开出这么美丽的花朵来,顿时有种对不住棠梨的愧疚感觉。还有到了夏天,花菖蒲、胡枝子和其他各种野花都会开放,而现在那花菖蒲才刚吐出可爱的小嫩叶,无意中差一点被踩在脚下。我蓦然收住了脚步。怎么搞的?我这个人就是这样的不留神!这些花,花未开时不为人们所重视,花期一过就被认为是杂树,将要开紫花的嫩芽,又被以为是路边的小草,差点被踩着。
尽管如此,我对棠梨花的美,情有独钟,有种很难得的感觉,于是就把它带回了东京。下了火车,回家途中经过街上的花店时朋友说:
“看过山中的野花,花店的话就像是假的。什么花呀,一点也不好看!”
我虽也有同感,但再看看自家花瓶中插着的三枝大朵的白芍药花,due的还是挺漂亮。随后,我把山中折来的棠梨花插入花瓶。它与芍药花不同,另有一番情趣,在这里也很美。
无意中忽视的杂树,在时令中竟会开出那么美丽的花朵来,心中总有一种意外收获的感觉。