日语诵读文选 听泉
(2012-01-27 11:20:41)| 标签: 清泉森林鸟儿忘掉自我杂谈 | 分类: 日语诵读文选及高级日语 | 
第3篇 泉に聴く
 
【作者介绍】
東山魁夷(1908-1999),画家。出生在日本神奈川县,原名为新吉。毕业于东京美术学校(旧制)日本画专业。主要作品有《残照》、《万绿新》、《朝明けの潮》;随笔集《白夜の旅》、《風景との対話》等等。
 
【通读选篇】
 
森の中に、ひそやかな音をたてて、澄んだ水を流し続けていいずみいこる泉がある。そこには、つかの間の憩いがある。それがわずかなひと時のやすらいであるとしても、荒野を飛び続ける鳥には救いである。地上に生きるものにとらては一日は一日で終わりであり、明日は新しい生であるからだ。
 
泉のほとりに、羽を休めて、心を静かにして、泉の語る言葉にかたむ耳を傾けるがよい。泉は、飛びべき方向を教えてくれているのではないだろうか。
 
深い地の底から湧き出して、絶え間なく水を流し続けている泉は、遠い昔から、この地上に生き、栄え、減びたものたちの姿を見てきた。だから、鳥たちの飛ぶべき方向を、確かに知っている。
 
泉の澄みきった水に、姿を映してみるがよい。そこに疲れは果てた己の姿を見ることだろう。そして、鳥が地上のすべての生き物の覇者であった時代が、過ぎてゆくことを悟るだろう。
 
その泉を、いつ、どこにでも見いだし得るということは困難でうぱある。早く飛ぶことだけに気を奪われているからである。
 
鳥たちの最も大きな不幸は、早く飛ぶことが進歩であり、地上のすべては、自分たちのためにあると思い違えていることである。
 
さて、このまま飛び続ければ、鳥の群れは減びてしまうのではないかと、ようやく鳥自身も気がついてきたようである。それが、遅すぎたのでなければ幸いであるが一。
 
私も、この鳥の中の一羽であり、人はすべて荒廃と不毛の醸野の上を飛び続ける鳥である。
 
だれの心の中にも泉があるが、日常の煩忙の中にその音は消し去られている。もし、夜半、ふと目覚めたときに、深いところから、かすかな音が響いてくれば、それは泉のささやく声に違いない。
 
今まで、経てきた道を振り返っても、私はこうやに道を見失うときが多かった。そんなとき、心の泉の音に耳を澄ますと、それが道しるべになった場合が少なくない。
 
泉はいつも、
 
「おまえは、人にも、おまえ自身にも誠実であったか。」と、問いかけてく答えに窮し、心に痛みを感じ、黙って頭を下げる。
 
私にとって絵を描くということは誠実に生きたいと願う心の祈りであろう。謙虚であれ。素朴であれ。独善と偏執を捨てよ、と泉はいう。
 
自己を無にして、はじめて、真実は見えると、私は泉から教わった。
 
自己を無にすることは困難であり、不可能とさえ私には思われるが、美はそこにのみ在ると、泉は低いが、はっきりした声で私に語る。
 
【选文注释】
①つかの間(名词)一刹那,转眼之间,瞬息间。つかの間の出来事。
②やすらい(名词)休息,「休む」的雅语。休まずに働く。
③~は~で(句型)毕竟(终归,终究)是……
④耳を傾ける(词组)倾听。注意を傾ける。力を傾ける。
⑤澄みきる(复合动词)清澈。澄み切った秋空。
⑥疲れはれる(复合动词)疲劳不堪,筋疲力尽。
⑦己(おのれ)(名词)自己,本人,我。
⑧~に気を奪われる(词组)注意力被……吸引过去。
⑨~から音が響いてくる(词组)从……传来响声。
⑩~に違いない(句型)一定(是)。あの成績なら、必ず合格するに違いない。
⑪耳を澄ます(词组)侧耳倾听。
⑫それが道しるべになる(短句)为你指出了方向。
⑬~ではじめて(句型)……之后才…… 会ってはじめて誤解がとけた。
⑭思われる(动词)当然会这样去想。
⑮救い(名詞):救いを求める。救う(動詞):命を救う。
⑯無にする(動詞):使……落空,辜负。好意を無にする。
 
【参考译文】
 
清澈的泉水在森林中总总流淌,我曾在那里小憩片刻,虽然说那是短暂的歇息,但对于在旷野中飞翔的鸟儿们来说,却是一种不可缺少的休整。对于地上的生物来说,一天一天就这么过去了,因为明天又有新的生活。
在泉边,可以整理整理羽毛,调整一下情绪,侧耳细听泉水的叙述。泉水不是正在告知该去的方向吗?
从地底深处涌出,不断地流淌着的清泉,她从遥远的过去就一直关注着地上生物的生、荣、灭的过程。所以,她确实知道鸟儿们该去的方向。
到清澈的泉水中去照照,便会看到自己疲惫不堪的身影,并能醒悟到鸟儿主宰地上所有生物的时代已经过去。
要知道无论何时何地都能找到这种清泉是困难的。因为,它们只注意到要快速飞翔。
鸟儿们的最大的不幸是错误地认为:快飞是进步,地上的一起都是为自己而存在的。那么这样连续飞行的话,难得鸟群就不会衰亡吗?总算鸟儿们自身好像也已觉悟。只要还不迟的话就是大幸……
我也是这鸟儿之一。人类都是飞翔在这荒芜不毛之旷野上空的鸟儿。
任何人的心中都有一泓清泉。但是,那清泉声却被日常的繁忙所掩盖。倘若,深夜突然醒来,深处传来隐约的声响,那肯定是泉水的喃喃细语声。
回顾过去走过的道路,我经常在旷野里迷失方向。那时,侧耳静听心中的清泉声,她往往会告诉我前进的方向。
“你对人对己诚实吗?”
泉水总是这样问我,我无从回答,心中感到痛 楚,默默垂下头。
对我来说画画是为了诚实地生活,这是我心中的愿望。原始对我说,要谦虚!要朴实! 回顾、不要自以为是!不要偏执!
“忘掉自我才能看到真实。”这是泉水的教诲。
我认为要做到忘我是困难的,甚至是不可能的。然而,泉水用那低沉但清晰的声音对我说,美就在其中。
 

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