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妇女的圣战

(2008-11-15 18:57:12)
标签:

日本文学

妇女文学

妇女的圣战

篠田節子

杂谈

分类: 日本报刊杂志摘译
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女たちのジハード  
オンナタチノジハード
著者:篠田 節子  http://books.shueisha.co.jp/search/image/submit_09.gif

■ISBNコード: 4-08-774239-3
■判型/総ページ数: 四六判/472ページ
■定価: 2,090円(税込)
■発売年月日: 1997年1月24日

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女たちのジハード

(2000.11.5)

頭をガツンと殴られてしまった。完全なKO負けだ。いやまったく、お手上げ。完全な白旗だ。オイラが悪うございました。

しかし、この読後感の清々しさはなんなのだろう?今年読んだ本の中で文句無しのNo1の面白さだった。

1994年から96年にかけて小説すばるで、連載された人気シリーズに書き下しを加えて一冊の本になった「女たちのジハード」。篠田節子著。

この本が出版された当時、たいへん話題になっていて、読んでみたいなっと思いつつ、どうしても手を伸ばすことはできなかったのを覚えている。僕の中の何かがジャマをしていた。働くOL達の物語。所詮、恋、結婚、不倫、男を廻るドロドロした戦い。。。そういったたぐいだろう。。。そんな、思い込みに囚われてしまっていたのだ。自分で作り上げた偏見が、見えない壁となっていた。他にもベストセラーには目を向けたくないという僕の天邪鬼な性格もあったのだろう。

ただ、題名のジハード=「聖戦」という響きがどうしても心の中に引っかかっていた。

せいちゃんが図書館から借りてきて茶の間の転がっている時も、本を開くことはなかった。たまたま泊りに来た友人が手にして、狂ったように読みふける姿を見て、興味が湧いた。深い眠りに落ちるまで、階下から聞こえてくる友人の爆笑と、興奮の雄たけびが途切れることはなかった。

「そんなに面白いのか?」

結局彼は、ほとんど明け方までかけて読み通してしまった。

「たいちょーは、こういう本、嫌いだと思うよ」

と、友人と、せいちゃんが口を揃えて言う。そのあとに、だけど、「面白い」のだともそろって付け加えた。図書館に返してしまったという本を、せいちゃんにお願いして、もう一度借りてきてもらっていた。

昨晩、せいちゃんの居ない布団にご同伴してもらった。結果は前に述べた通りである。こてんぱんに打ちのめされた。読み進むうちに、ますます頭が冴え、ほぼ徹夜で読破してしまった。

文句なく面白い。頭は寝不足で重いが心のどこかが、すっきりしていた。秋晴れの今朝の天気のように清々しい。僕は元気になっていた。こういう本に出会えるから人生は面白いのだ。

登場人物は5人のOL。4人の独身女性と1人の既婚女性。そして彼女達を取り巻くさまざまなタイプの男性たち。

地味で気立てのいい康子。34歳。

自己中心的で、ドライ。美人の沙織。24歳。

手際よく、聡明なリサ。24歳。

気が利かずドジな、可愛い子ちゃんタイプの紀子。19歳。

既婚者で、しっかりもののみどり。

魅力的な女性たち、といってもどこにでもいるようなステレオタイプの女性達が繰りなすドラマ。しかし、ヤクザとの戦いあり、海底探査あり、空へ飛び出したり…そんじょそこらの冒険小説顔負けのストーリー展開で読者をぐいぐい惹きつける。

だけど、僕がこのドラマが気に入った一番の理由は、登場人物たちが、此処ではない何処かへ、新しい自分を見つけに飛翔していくところだ。誰が、どの姿が幸福なのかはわからない。肝心なのは、彼女たちが悩み、苦しみ、努力して(なかにはしないのもいるが。。)あるべき姿、ありたいと思う姿にたどり着きそれに向かって旅立っていくこと、それが全てだ。

この物語は、実生活をとりまく、しがらみや、めんどうな人間関係の澱(おり)の中で、もがき苦しんでいる人への清涼剤となるだろう。

「人は、どう生きてもいい。でも、自分の人生は、自分の人生を切り開いていこうよ。仕事も、キャリアも、パートナー探しもね」

そう、シンデレラ?シンドロームにとらわれた他人任せの生き方をする人じゃなく、自分の足でしっかり立って歩いて行こうとうとする人達への応援歌なのだ。

この本を、若い時に目にできていれば、もうすこし女性の気持ちがわかったかもしれない。失敗しなくて済んだかもしれない。今まで出会ってきた女性たちから放たれた、ストレート、カーブ、フォーク。鈍感で、夢追人の僕は、結局どの球も受け止めることができなかったけれど…。

男性諸氏にとっても、男を、自分の人生を考える良い機会を得られると思う。一番肝心なのは、本物になることなんだなあ。いい男が、そしていい女が、増えることを切に願う。この混沌とした先行き不安な日本で、ジハードを戦い続ける戦士たちの健闘を祈る。

こんなすごい冒険小説を書き上げてくださった篠田節子さんに感謝。

(おしまい)

 (中文翻译进行中)

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