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教育 |
分类: 真题及答案 |
2006
(200点 70分)
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1234から最も適当なものを一つ選びなさい。
昼寝を、ぜひ上手に活用したい一そんな人たちのために、どうしたらうまく昼寝がとれるか,その(注1)コツを紹介しましょう。 昼寝をするときは、なにより、昼寝に費やす時間に気をつけてください。昼寝は、たっぷり時間をとるか、または思い切って短くしたほうがいいのです。
睡眠単位(ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせ)は、1単位が約90分です。これが、ひとつの目安となります。最初は、ノンレム睡眠によって、徐々に脳の活動レベルを下げていきます。その後、脳にエンジンをかけるレム睡眠が現れます。レム睡眠の後に目覚めれば、脳も活動を始める準備が整いっっありますから、気分もすっきりします。
ですから、昼寝のためにたっぷり時間がとれる入は、だいたい(注2)2時間弱を目安に昼寝をすればいいかと思います。90分に30分弱をプラスしたのは、横になってから眠りに入るまでの準備時間と考えてください。横になってすぐ眠れる人は、(注3)90分強でも構いません。
そんなに昼寝に時間がとれない、という方でも心配は無用です。昼寝は、20分以内で十分だからです。むしろ、時間がとれない人は、昼寝に費やす時間は20分以内にすべきだと:もいえます。
その理由は、深いノンレム睡眠に入る前に起きてしまえ、ということです。脳の活動レベルが、深く下がる前に目覚めるのがいいのです。
1時間というのは、私たちにとってとても(注4)くぎりのいい時間です。しかし、②この時間を(注5)まるまる昼寝に当てはめるべきではありません。というのは、1時間程度の昼寝で起きると、脳がかなり深い休息中のときに目覚めるわけですから、かえって頭がポーッとしたり、不愉快な気分を覚えるのです。ですから、単純に眠る時間が長くなるほど、脳が休まり目覚めもスッキリする、というわけではないのです。中途半端な時問より、短いほうがずっと効果があるのです。
これは、昼寝に限らず、睡眠全般にいえることです。夜の長い眠りの場合も、(
③
)を単位として考えたほうが、すっきりした目覚めをむかえることができるはずです。
また、④職場の机の前で2~3分(注6)目をつぶるだけでも、脳を休息させる面から考えると、いくらか効果があると思われます。目を閉じることは、(注7)外界の情報を(注8)シャットアウトしてしまうことです。目から入る情報は強力で、脳の働きも非常に大きいのです。これを遮断1してしまうだけで、気持ちはずいぶん落ちつくでしょうし、脳も休むことができるのです。 さて、昼寝をたっぷりとると、その夜は眠れなくなる、という昼寝の⑤「害」があります。約90分の昼寝をとると、脳は「昼間」セット分の眠りをとったから、夜の眠りからその分を差し引いてしまおう」と考えてしまうからです。そのため、夜は(注9)寝つきが悪くなつたり、眠りが浅くなったりすることがあるのです。
これを避けたいなら、⑥昼寝はやっぱり短いほうがいいのです。
(井上昌次郎『昼寝のすすめ一短時間睡眠の不思議』による)
(注1)コッ:物事をうまく処理する要領じゃく
(注2)2時間弱:2時間に少し足りない時間きょう
(注3)90分強:90分より少し多い時問
(注4)くぎりのいい時間:何かをするのにちょうどいいまとまった時間
(注5)まるまる:完全に、全部
(注6)目をつぶる:目を閉じるがいかい
(注7)外界:外の世界、まわりの世界しゃだん
(注8)シャットアウト:遮断して(流れを止めて)中に入れないようにすることね
(注9)寝っきが悪い:なかなか眠りに入れない
問(1)
問(2)
問(3)
問(4)
問(5)
問(6)
問(7)
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1)あれはいつのころだつた、まだ、数学などに(注1)凝っていいたときだ。ぼくば友人と競争で、ある問題を解いていた。それが解けたときはほんとっに嬉しかった。それで、すぐに友人に電話した。
「おい、やった、解けたぞ!」
ぼくは、ほとんど、叫んでいた。
だが、相手はねむそうにいう。
「なにが、解けただ。いま何時だと思っているんだ。午前2時だぞ!」
怒った声だった。
それを聞いて、①しまったと思った。確かに、ひどい時間に電話をかけたものだ。
「たとえ、友人だ(注2)とはいえ、午前2時に電話をかけるのは、少し非常識だったな。あやまる。ごめん!」
ぼくはすぐあやまった。すると、相手はいった。
「おまえのバカな友人になら、何時に電話をしようと勝手だ。(注3)おれのいいたいのは、( ② )ということだ」
そして、ガチャン。そういえば、相手の声は友入の③それではなかった。
(なだいなだ「こころのかたち」による)
(注1)凝る:熱中する
(注2)~とはいえ:~といっても
(注3)おれ:「私」の意昧(男性が使うことが多い)
問(1)
問(2)
問(3)
(2)アンさんの日記 " A="7月17日(日)晴れ
あと1週間で試験が始まる。今日から頑張って試験勉強をしようと思ったが、いい天気だったので午前中は公園まで散歩に行った。公園は犬を連れた人や家族連れが多くて、にぎやかだった。最近忙しくて、学校とアパートを往復するだけだったので、運動不足の感じ。30分ほど軽く走る。とても暑くて汗をかいたが久しぶりの運動は気持ちがいい。
スーパーでお弁当を買って、アパートへ帰り、昼ご飯。午後から勉強しようと思ったが、つい寝てしまい、あまりできずに夕方になってしまった。
試験が終わって、レポートを出せば夏休みだ。今年も北海道を旅する予定。旅行の準備はほとんど終わっている。早く行きたいなあ。
7月18日(月)晴れ
試験が近いせいか図書館は学生でいっぱいだった。同じクラスの学生も何人か来ていた。レポートのための本を借りたかったのだが、みんな同じような本を探しているようで、あまり本がない。結局、1冊も借りられずにアパートに帰った。困った。明日、先生に相談してみよう。
7月19日(火) 曇り
曇っていたが暑かった。東京は暑いだけでなく、蒸し暑いから嫌だ。早く北海道に行きたい。
午後、レポートのことで先生に相談したら、それはできないと断られ、締め切りは守るようにと言われた。もっと早くレポートの準備をすればよかったというのはわかっているのだが、なかなか難しい。アルバイトをしているわけでもクラブ活動が忙しいわけでもないのだが、毎日時聞が本当に早く過ぎていく。先生が宿題を出しすぎるんだ。早く夏休みにならないかなあ。
問(1)
問(2)
問(3)
(3)(注1)部下に対して、ほめた方がいいのか、叱った方がいいのか、心理学的に言ってどちらが効果的か、などと質問されることがある。部下の扱い方というものはなかなか難しいので、心理学の知恵によって、よい方法を知りたいと思われるのであろう。ほめると(注2)つけ上がる、叱ると(注3)シュンとして何もしなくなる、一体どうしたらいいのか、などと言われる人もある。
心理学者で、①このような疑問を解くため実験をした人がある。グルーフを三つに分けて、どれにも同じよっな単純な仕事を与え、終わった後で第1のグルーフは(注4)結果のいかんにかかわらず、よくできたとほめる。第2のグループは全員に対して、もっとできるはずだと思っていたのにと叱る。第3のグループは、ほめも叱りもしない。そうして翌日はまた似たような(注5)課題を与え、前日よりどの程度進歩したかを見る。そうすると、二日目は叱ったグループが一番よく進歩し、次はほめたグループ、何も言わなかったグループ、ということになる。
ところが②面白いことに、これを続けてゆくと、ほめるグノレープは進歩の(注6)上昇率が高く、叱るグレープを拠てしまうのである、人間は叱られると、一度は頑張るが、あまり続くと---それでも上昇するのだが---上昇率はそれほどでもなくなる。何も言われないグループは前二者に比べると上昇率は一番よくない。つまり、何も言わないのに比べると、叱ってばかりいる方が(注7)まだましだ、というわけである。
この実験結果から、( ③
)と良いと結論するのは、少し(注8)性急すぎるようである。この実験は単純な課題に対して行なつたので、課題の種類によっては結論が異なるかも知れない。それに、この実験には、(
④
)、というグループは含まれていない。おそらく、正解は「適切にほめ、適切に叱る」のが一番良いということになろうが、この適切にというところが、実際にどうするのか(注9)誰しも解らないのが困るところである。
(河合隼雄「働きざかりの心理学」による〉
(注1)部下:ある人の下に属し、その人の命令をうけて行動する人
(注2)つけ上がる:本来の自分より優れていると思い込む
(注3)シュンとする:元気をなくしてがっかりする
(注4)結果のいかんにかかわらず:結果に関係なく
(注5)課題:与えられた仕事
(注6)上昇:上がること
(注7)まだまし:どちらかというと、その方がいい
(注8)性急:決めるのが早い
(注9)誰しも:だれも
問(1)
問(2)
問(3)
問(4)
問題Ⅲ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1)本を読む習慣のない大学生が、つまり、読書の本当の喜びを知らない人が、本など読まなくてもいいのではないかと言うのは、たしかに(注1)腹が立っが、理解できないわけではない。好きも嫌いも、(注2)当の読書をそれほどやっていないわけだから、読書の必要性がよくわからないのも、ある意味(注3)無理はない。
(齋藤孝『読書力』による)
(注1)腹が立つ:怒りたくなる
(注2)当の~:まさにその~
(注3)無理はない:しかたがない
問(1)
(2)以前、年の暮れにデパートで販売の仕事をしていたとき、一人のおじいさんが売り場にやって来た。私が注文を聞いて商品を包装しているとき、そのおじいさんは私の胸の(注)名札を見て、「私の名字もあなたと同じララなんですよ」と言った。
「そうなんですか」
自分と同じ名字だと言われて親しみがわいた。
しかし仕事中だったので、おじいさんには悪いと思いながらも、それだけ答えて包装を続けた。
「お待たせしました。」
私は商品をおじいさんに渡した。
「ありがとう。来年がララさんにとっていい1年でありますように」
同じ名字であるだけで、これだけ温かい言葉がもらえるとは思わなかった。
(注)名札:名前が書いてあるカード
問(1)
(3)あるもの(こと)を、ことばで表現するというのは、ところどころ穴の開いた(注1)パケツで水をすくおうとするのに似ています。自分では一生懸命に水をすくっているのに、知らない間に、いくらかの水は、穴からこぼれ落ちてしまっているのです。つまり、ことばで表現すると、そのもののすべてをことばで言い表そうとしているにもかかわらず、必ず、言い表そうとしていることの一部が、口にされたことばからこぼれ落ちてしまう、ということです。私たちは、このことをしっかり(注2)胸にとどめておかなくてはなりません。
(斉藤美津子「話しことばのひみつによる)
(注1)バケツで水をすくう:バケツで水をくむ
(注2)胸にとどめる:忘れないようにする
問(1)
(4)日本の小学生、中学生、高校生に対して行った調査の中で、「なりたい職業がある」と答えたこどもに次のようなことをするかどう聞きました。
質問1「どうしたらその職業につくことができるのかを調べること」
質問2「その職業につくために努力していること」
(クラフはBenesse教育研究開発センター「第1回子ぎも生活実態基本調査」による)
問(1)