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中国で最も権威のある、代表的なポータルサイトの一つとしての中国網(チャイナネット)、その日本語版の編集担当の米原裕子様は『聨合早報』に掲載された拙文を折角訳して下さって、大変感謝でございます。
出自は、http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-10/24/content_21187101.htm をご参考まで。
一応ここにても転用させて頂きます。
親中派の民主党、反対に日中関係を悪化させたのか?
シガポールの9月30付『聯合早報』は、蔡成平氏の評論「新中派の民主党、なぜ反対に中日を悪化させてしまったのか」を掲載。内容以下の通り。
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実際、「小沢氏の画策、鳩山氏の金銭、管氏の名声」からなる民主党は、日本では事実上、温和かつ親中国の傾向をもつ政党に属する。「トロイカ体制」と称される小沢一郎氏、鳩山由紀夫氏と菅直人氏はいずれも中国と深いつながりがあり、親中国的な思いが強い。
小沢氏の対中政策は「政治の父」、中日国交正常化を推進した田中角栄の路線を継承することである。2009年12月、民主党が政権を奪取してすぐ、小沢氏は即、従来の米国訪問という慣例を打ち破り、143人の国会議員を含む643人の代表団を自ら率いて訪中。史上最大規模の議員訪中団であることから、米国や日本の保守派を大いに驚愕させた。鳩山氏は一貫して靖国神社を参拝しないと主張するとともに、東アジア共同体構築の推進に「深い思い」があった。
一方、首相の管氏はより独立独行の「親中派」だ。84年に3000人の青年訪中団のメンバーとして中国を訪問。翌年から25年連続となる、母校の東京工業大学に留学している中国人学生、さらに日本各界の青年を自宅に招いての友好交流を開始するとともに、留学生の在日中の待遇改善に尽力しており、日本の政治家の中ではやはり右に出る者はいない。管氏は日本の中国侵略という史実を公開の場で認めるにとどまらず、靖国神社参拝にも反対し、さらに日本の政界では数少ない台湾独立を公開の場で反対した政治家でもある。
では、民主党が自民党時代に比べ中日関係により深刻な危機をもたらしたのはなぜか。恐らく「トロイカ体制」が分裂の方向へと向かいつつあり、そして党内若手保守派の台頭と関係があるのではないか。
9月の「管対小沢」の党代表選で、鳩山氏は小沢氏の側に立ち、管氏は台頭しつつある前原誠司氏ら若手に依存せざるを得なかった。最終的に、小沢氏が敗れ、鳩山派はどうかと言えば、管氏か小沢氏を支持するかで分裂。新内閣では、官房長官と国家戦略担当相など核心となる要職はいずれも前原派が就任、加えて松下政経塾出身の野田佳彦派が基本的に歩調を合わせたことから、前原氏の首相という宝座奪取も遠くはない。実際、鳩山氏退任時の日本のメディアの世論調査では、前原氏の支持率が群を抜いていた。
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今年48歳の前原氏は著名な国際政治学者?高坂正堯氏の門下生。高坂氏は生前、京大とハーバード大で教鞭を取り、典型的な現実主義的な外交論者として知られた。高坂氏は前原氏に、政治家は「外交」と「税収」に精通していなければならない、と戒めている。「日米関係を重視する、集団自衛権で突破口を開く、公共事業を発展させる」。高坂氏が臨終の際に遺した言葉である。
前原氏はかつて小泉純一郎氏を「片目しかないハンターであり、家族を満腹させるのに二匹のウサギが必要な時でも、なんと一匹しか追いかけない」と風刺したことがある。ここに氏の尊大さが感じられる。滑らかな中国語を話す。高坂氏に師事した時の研究課題は「中国の現代化」、また中島峯雄氏の「現代中国論」「北京烈烈」や永井陽之助氏、高坂正堯氏の中国に関する著作をすべて精読したと自ら語っている。中国を理解していないと言うべきではなく、むしろ小泉氏と同様、「二匹のウサギ」を追いかける能力は備えていない、のかも知れない。血気盛んかつ尊大なところのある前原氏には、「脱亜入欧」の遺伝子と「抗亜入米」の激情が、ところどころで感じられる。
衝突事件が起きた際、海上保安庁を所管していたのが当時の前原国土交通相。外相になってもその強硬姿勢は一貫している。衝突事件で前原氏は民衆からより強い信望を得ることができただけでなく、沖縄の米軍基地問題もずっと解決しやすくなった。日本メディアが、中国は態度が強硬で、横暴で無理な要求を出していると報じたからだ。
釣魚島の衝突事件、この手に汗握る“大型芝居”を“演出”したのは。漁夫の利を本当に得たのは。日本政界の若手保守派の台頭に中国はどう対するか、その準備はできているのか。
?中国網日本語版(チャイナネット)? 2010年10月24日