【配色】HUE&TONE システム | NCD-WEB | 色彩心理·生活者研究

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Hue&Tone(ヒューアンドトーン)カラーシステム
Hue&Toneシステムは、色相とトーンによって平面上に色を分類・整理したカラーシステムです。
「赤」という色名で思い浮かべるのはどのような色でしょうか。
バラの「赤」、ポストの「赤」それともトマトの「赤」?どれも「赤」ですが、並べてみればそれぞれ違う色であることが分かります。「赤」「青」「黄色」など普段よく使う色名であっても、どんな色を思い浮かべて使っているかは人それぞれです。
しかし、商品の色を決める時、正確に色を記録しておきたいときなどはこれでは困ってしまいます。そこで必要なのがカラーシステムです。
カラーシステムには、いろいろな団体が様々なシステムが存在します。"マンセル""PSSC"など耳にしたことがあるかもしれません。
NCDでは「Hue&Toneシステム」を作成し、活用しています。
Hue&Toneシステム
NCDのHue&Toneシステムは色を色相(Hue)とトーン(Tone`色調)の二つの概念を使って表しています。
■色相-Hue
色相(Hue)は赤、青、黄、緑など色味の違いのことです。
本来、色は境目なく徐々に変化しながら広がっているものですが、Hue&Toneシステムでは上のように10の色相に区切っています。
赤は「R」、黄色は「Y」など、アルファベットをつかった記号で表します。赤と黄の間の橙は「YR」です。
上の色相環ではそれぞれの色相に4つの色を並べています。明るさや鮮やかさが違いますが色相は同じです。
■トーン(色調)-Tone
Hue&Toneシステムの元となっているマンセルシステムでは、色相、明度、彩度の3属性によって色を表現しています。正確にいろを表現するには便利ですが、実は明度や彩度は色相によって数値にばらつきがあり、同じ彩度であっても、見た目の印象はバラバラということがおこります。
例えば彩度が14の赤はとても鮮やかな赤ですが、青の色相ではどんなに鮮やかにしても彩度11程度くらいまでしか出なかったり、逆に黄色では15くらいまでは表現できたりします。工学的な数値としては正しいのですが、心理的には同じに見えないといった状態です。
そこでNCDでは色の見え方を重視し、イメージが似ている色が同じ記号で表現できるようトーンの概念をつくりました。
Rのトーン図
上の図はRの色相のトーンを表したものです。
右へ行くほど鮮やかに、上に行くほど明るくなっていきます。Hue&Toneの基本となるのがこの12トーンです。
もう一度色相環を登場させましょう。
一番外側はビビッドトーン(V)です。マンセル値にすると、色相によって数値はバラバラですが、どれも「あざやか」というイメージでは統一されています。同じように、外から2番目はペールトーン(P)で、「あかるい」イメージで統一されています。
白、黒、グレーなどの無彩色は明るさのみで鮮やかさはないので、トーンはありません。
■Hue&Toneシステム
Hue&Tone130
10色相、12トーン+無彩色をマトリクスにしたものが左の「Hue&Tone130」です。
これが基本ですが、実際に使う上ではより細かなものが必要となるので、ひとつの色相をさらに4つ(R、Y、PBは5つ)に、トーンを25トーンに分けた1093色の体系としてMMカラースケールを用意しています。
MMカラースケール(1093色)
カラープランニングやコミュニケーションはもちろん、カラー調査と統計処理の簡便化を可能にしました。
また、カラーデータのコンピュータ処理が可能となり、商品色や市場色、環境色などの特徴をグラフィカルかつ容易にとらえることができます。
■カラーデータ分析システム(事例)