初めて出会った。

第一次遇到。

命を懸けてでも倒したい男に。

即使赌上性命，也想找倒的男人。

　昭和４０年代、東京の下町で殺伐とした生活を送る矢吹丈（ジョー）は、その天性の身にこなしから、元ボクサー 　丹下段平にボクサーとしてのセンスを見出される。しかし、問題を起こしたジョーは少年院へ。そこでチャンポオンレベルの力を持つプロボクサー　力石徹と運命の出会いを果たす。反目しながらも互いの力を認め、ライバルとして惹かれ合うふたり。

　一足先に少年院を出た力石は、財閥の令嬢白木葉子の支援による恵まれた環境のなか連戦戦勝。圧倒的な強さでエリート街道をひた走る。

　一方のジョーは、橋の下のボロジムで段平と二人三脚の特訓。野生むき出しで「クロスカウンターパンチ」を得意とする人気ボクサーとなる。

　やがて、力石は世界タイトルに手が届くところまで上がり詰める。だが、力石は世界戦の前にジョーとの決着を望み、葉子を困惑させる。ジョーも、段平に力石戦実現強く求める。しかし、ふたりの間には、そのキャリア、実力の差もさることながら、ボクシングで決定的となるウエイトの差もあった。対決を妨げる壁は、厚く、高かったが、認めあうふたりは、これを乗り越える。

　そして、運命の日。場所はボクシングの聖地．後楽園ホール。ふたりは宿命のリングに上がる——