中国の地図をみると山西省の北部で万里の長城は二重になっています。内蒙古との境にあるのを外城、南のものを内城と呼びます。私たちが活動している大同は2つの長城のあいだにあります。地図のうえでは二重ですが、実際には年代のちがうものが何重にもなっています。
内城が築かれているのは恒山山脈。2千メートル級の山が北東から南西に連なり、東は太行山脈、西は呂梁山脈と接続しているため越えるのは困難です。大同と省都・太原をむすぶ高速道路は、この山脈を越えるために長さ13キロのトンネルを掘りました。
純軍事的にこの長城に意味があるかどうか私にはわかりません。工事もその後の駐屯も大変でしょうに、もっとも険しい地形を選んであります。長城がなくても馬で越えるのは無理でしょう。
狼煙(のろし)台もほんとに立派です。土台にはきちんと製材した花崗岩が積んであります。その上は大きく精緻な黄色いレンガ。ここは明代の建造のようです。それをみた地元のメンバーは「いまつくると1基5万元はかかる」といいましたが、そんなものではとてもとても。
修復をまったくしてなくても、ほぼ完全に保存されています。これほどきれいな長城をほかでみたことがありません。敵に備えるというより、権力を誇示するのが目的かもしれません。だとすると、スケールは大違いですが、日本の城の美しさにも通じるものがあります。
【写真】烏龍溝長城。花崗岩のうえに黄色い大きなレンガを積んだ狼煙台が連なり、ほんとうに美しい。

内城が築かれているのは恒山山脈。2千メートル級の山が北東から南西に連なり、東は太行山脈、西は呂梁山脈と接続しているため越えるのは困難です。大同と省都・太原をむすぶ高速道路は、この山脈を越えるために長さ13キロのトンネルを掘りました。
純軍事的にこの長城に意味があるかどうか私にはわかりません。工事もその後の駐屯も大変でしょうに、もっとも険しい地形を選んであります。長城がなくても馬で越えるのは無理でしょう。
狼煙(のろし)台もほんとに立派です。土台にはきちんと製材した花崗岩が積んであります。その上は大きく精緻な黄色いレンガ。ここは明代の建造のようです。それをみた地元のメンバーは「いまつくると1基5万元はかかる」といいましたが、そんなものではとてもとても。
修復をまったくしてなくても、ほぼ完全に保存されています。これほどきれいな長城をほかでみたことがありません。敵に備えるというより、権力を誇示するのが目的かもしれません。だとすると、スケールは大違いですが、日本の城の美しさにも通じるものがあります。
【写真】烏龍溝長城。花崗岩のうえに黄色い大きなレンガを積んだ狼煙台が連なり、ほんとうに美しい。

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