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全然いい
【質問】「全然いい」「全然平気だ」など言い方をよく聞きますが、「全然」を肯定(こうてい)表現に使うのは間違いではないでしょうか。
【答え】
「全然」の呼応(こおう)についてはしばしば[Z1]論じられて[Z2]いるところです。問題は二点あります。まず、「全然」は、昔から否定(ひてい)と呼応する形で使われてきたもので、肯定の表現に使うのは最近のものなのかどうか、という点です。
実は、歴史的に見ると、もともと「全然」は江戸(えど)時代の後期(こうき)のころに中国の白話(はくわ)小説(口語体(こうごたい)で書かれた小説)に使われていたものを取り入れて使われるようになったもので、「全(まった)く然(しか)り」という訓(くん)がそのままあてはまるものでした。したがって、<まったう><すっかり>とか<まるっきり[Z3]>などの訓もあてられていたようです。明治時代以降、「全然…ない」、「全然…ずに」など否定と呼応する用法とともに(もともとこの用法が多いことは多いですが)、肯定の表現にも使われてきています。すなわち[Z4]、次のような例(れい)が普通に見られるのです。
そこで三人が全然翻訳権(ほんやくけん)を与次郎(よじろう)に委任(いにん)する事にした。(漱石(そうせき)?三四郎(さんしろう))
下人(げにん)は始めて明白(めいはく)にこの老婆(ろうば)[Z5]の生死が、全然自分の意志に支配(しはい)されていると云う事を意識した。(芥川(あくたがわ)?羅生門(らしょうもん))
まだ、「全然」が、「違う」「別だ」「駄目(だめ)[Z6]だ」「間違いだ」「反対だ」など、内容的に否定的な要素(ようそ)、マイナスの要素を含(ふく)む語にかかって[Z7]いくものは、打ち消し[Z8]との呼応を表す副詞(ふくし)と同様(どうよう)に考えることができ、実際に古くから使われてきています。
もう一つの問題は、それでは、現在、こういう<まるっきり>とか、<何から何まで>などの意味を表す用法とは別に、しばしば議論になる、「全然いい」とか「全然平気だ」などが、<とても><非常に>という意味で普通に使われるようになっているのかどうかと言う点です。
多くの国語(こくご)辞典において、おういう用法が「俗語(ぞくご)」として挙(あ)げ[Z9]られていますが、それが程度(ていど)を表す副詞として、単(たん)に<とても><非常に>という意味で使われているかというと、かなり疑問(ぎもん)です。若者が「全然いい」という言い方をよくするといっても[Z10]、たとえば、たまたま[Z11]顔を合わせた[Z12]ときに、「今日は全然いい天気だねえ。」などと言うでしょうか。相手が天気を心配している時に、自分がすでに[Z13]天気予報(よほう)を確認していて、「今日は全然いい天気だよ。」と言ったり、自分の服装に自信が持てず、気にしている相手に対して、「その服装全然似合っているよ。」と言ったりするように、否定的な状況あるいは心配な状況?懸念(けねん)をくつがえし[Z14]、まったく問題がないと言う場合に用(もち)いるのが普通でしょう。「大丈夫?」と聞かれて、「全然平気!」と答えるのも同様です。私の勤務校(きんむこう)で、この「全然」について使用の実態をレポートにまとめた学生がいました、<あなたが思っていることとは違って>という限定(げんてい)で使うのだと書いてあり、大変優(すぐ)れた[Z15]着眼(ちゃくがん)だと感心[Z16]しました。こうした「全然」は、<まったく問題なく>という意味を表すもので、単に程度を強調(きょうちょう)する<とても>や<非常に>とは明(あき)らか[Z17]に異(こと)なる[Z18]ものだと言えるでしょう。
さらにまた、二つ物や事柄(ことがら)[Z19]を比較して「こっちの方が全然いい。」とか「さっきより全然よくなった」というように使う用法も見られますが、これは、おそらく[Z20]「断然(だんぜん)」との類似から広まったものでしょう。現在この用法もかなり一般化していると思います。
いずれにしても[Z21]、若者が「全然」を肯定表現に使っているからといって、それがすぐに間違いだと決め付ける[Z22]のは問題でしょう。どのように使っているのか、その使用状況をきちんと[Z23]観察(かんさつ)してから、その正誤?適否を判断したいものです。
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(小林賢次(こばやしけんじ))
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登場(とうじょう)してしばらくは、「だつほく?だっぽく」の両者が行われていたが、今ではすっかり「たっぽく」に落ち着いた。「脱(だつ)+皮(ひ)」「原(げん)+発(はつ)」が、それぞれ「だっぴ」「げんぱつ」になるのだから、「脱(だつ)+北(ほく)」が「だっぽく」になるのも自然だ。
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「客観(きゃっかん)?逆光(ぎゃっこう)?刻々(こっこく)」「鉄線(てっせん)?鉄扇(てっせん)?鉄泉(てっせん)」などのかなづかい[Z25]は、以前は「く/っ」「つ/っ」の二つが行われたが、今ではすっかり「っ」落ち着いた。昔、「く」「つ」が優勢だった「菊花(きっか)」「鉄船(てっせん)」も「きっか」「てっせん」と書かれることが多くなった。
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次のような、三字からなる熟語(じゅくご)の仮名遣(かなづか)いの、「く」/「っ(促音(そくおん))」。その違いは、発音がどうかではなく、語の切れめがどこかで決まる。「三角-形」「洗濯-機」「音楽-家」「進学-校」などは原則(げんそく)として「く」(慣用的に「っ」も認められてはいるが)。
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「味わう」が正しい。「わう」は「幸(さき)わう[Z27]」「賑(にぎ)わう[Z28]」などの「わう」と同じ(*歴史的仮名遣いでは「はふ」)で、「味わわない?味わおう?味わいます…」と活用する。「合う」と混同して、「味あわない?味あおう?味あいます…」とはしない。
*歴史的仮名使い=平安時代中期以前の文献(ぶんけん)を基準として定(さだ)められた仮名遣い。
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[Z1]屡屡【副】屡次;常常
[Z2]論じる?ろんじる【他サ】同ろんずる:論述;説明;評論;討論
[Z3]丸っ切り【副】(下接否定語)完全;全然
[Z4]すなわち?即ち【接】換言之;即是;正是;即;則;于是;乃
[Z5]老婆?ろうば【名】老太婆;老媼(同おうな)
[Z6]駄目?だめ【名】(囲棋)在終局時,不属于任何一方的地方,空眼【形動】白費;无用;无望(同むだ);(表示禁止)不行;不可以(同いけない);不好;不可能
[Z7]かかっ‐て【掛かって】(「掛かる」の意を強め、副詞的に) ひとえに。もっぱら(専ら【副】専門;主要;専擅;独攬)。
[Z8]うちけし【名】消除;否認;否定
[Z9]あれる:上げる;揚げる;挙げる
[Z10]といっても
说起来也?昔~そう昔のことではないが,こんなことがあった/从前→__→[中],说起来也并不算太久,曾经有过这么一件事。
[Z11]たまたま?偶;適【副】偶然;碰巧;无意中(同思いがけずに);偶而;有時(同時おり;たま)
[Z12]遇见
[Z13]すでに?既に;己に【副】已経;即将
[Z14]くつがえす?覆す【他五】弄翻;翻転;推翻;打倒;徹底改変
[Z15]すぐれる?優れる;勝れる:出色;舒暢
[Z16]欽佩;賛成;令人吃驚
[Z17]明亮的;明顕的;顕然的
[Z18]不同;不一様
[Z19]事情;事態
[Z20]おそらく?恐らく【副】恐怕;或許
[Z21]【連語】反正;総之
[Z22]指摘;申斥
[Z23]整潔;恰当;准時;好好地
[Z24]【副助】表示加強語气;表示部分的否定
[Z25]仮名遣い
[Z26]【他五】嘗;品味;玩味;鑑賞;体験;経験
[Z27]幸福;繁栄
[Z28]熱鬧;擁擠;繁栄;興旺