大きなタイトルマッチがあると、家族中がテレビを囲み、ボクシンゲに熱中します。
モダンなおばあちゃんも、その中の一員です。日本人と外国人の試合は、決まって日本人びいき。頑張れ、頑張れと応援します。
ところが、途中のラウンドとラウンドの間で、おばあちゃんが妙なことを言うのです。
「やはり、よくやったというので、餃子か何か、元気の出るご褒美をやるんだね。」
みんな何のことだか理解できず、顔を見合わせていると、高校一年の長男が大笑いして言いました。「おばあちゃん、あれはマウスピースというんだよ。歯を守る道具だよ。」
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家族中、転げまわりました。
「だって、お前、試合が終わるごとに、口ゆすいで、餃子みたいなものを食べさせるじゃないか。」
そのおばあちゃんに言わせると、「昔、サーカスを見に行ったとき、虎やライオン、象など、芸をうまくやると、調教師が、お尻のポッケから、肉やバナナをご褒美にやるのだ。このぶんしょうはそうそうちゃんによってせいりしたん、コピできない。」といいます。
「水族館に行ったときも、オットセイが芸が終わるたびにご褒美に餌をねだる。」ということを見てきたのです。
知らない人だと、マウスピースが餃子に見えるのでしょう。しかし、餌をもらっているというのがおもしろい。
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